ダツ（駄津）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

猪突猛進で危険な魚と釣り人から恐れられている魚「ダツ」。
ダツはサンマやサヨリの仲間ですが、大きく成長する魚です。
つまりダツは、大きく細長く針のように口が尖っている魚です。
また、ダツは光るもの発見すると猛スピードで突進する習性があります。
ダツの勢いは弓矢が飛んでくるようなものなのです。

このことから恐れられている魚のひとつですが、実は食べても美味しい魚なのです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はダツの秘密すべてご紹介します。

1 ダツ（駄津）の基本情報
2 ダツ（駄津）の由来の秘密
3 ダツ（駄津）の栄養
4 ダツ（駄津）の目利きポイント！
5 ダツ（駄津）のおもしろ情報
- 5.1 ダツ（駄津）の地方名
- 5.2 ダツ（駄津）が付く地名
6 ダツ（駄津）のまとめ

ダツ（駄津）の基本情報

ダツ（駄津）の種類・寿命

ダツは顎口上綱硬骨魚綱真鰭区正真骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系ボラ亜系ダツ目ダツ科ダツ属に属します。
ダツ科のなかまには、「オキザヨリ」「テンジクダツ」「ハマダツ」「ヒメダツ」などがいます。

ダツの寿命は、はっきりとはわかっていません。

ダツ（駄津）の生態・食性

ダツは北海道から九州南岸に広く分布しており、水深１メートルから１０メートルほどの海域に生息しています。
ダツは汽水域にも生息しており、なかには淡水域で生活している個体もいます。
ダツは肉食性で小魚や甲殻類などを食べて生活しています。

また、ダツの産卵期は初夏です。

ダツ（駄津）の特徴と代表産地

外見	体長は１００センチ程度体形は細長い体色は背が黒く腹が銀白色腹・尻・背ビレが後方にある口がクチバシ状に伸びている鋭い歯がある尾に隆起がない
味	透明感がある白身血合いが強い青魚特有の旨味がある後味がいい小骨が多い熱すると身が締まる
旬	１２月～５月
漁方	定置網
産地	神奈川県

ダツ（駄津）の由来の秘密

ダツ（駄津）の由来

ダツは口が大きく開くことから、「駄簀（だす）」という藁（わら）で編んだ袋に似ているということから、「ダス」と呼ばれそれが転じ「ダツ」と呼ばれた。

ダツ（駄津）を漢字で書くと「駄津」

ダツを漢字で書くと「駄津」です。
口が大きく開く「駄簀（だす）」という藁（わら）で編んだ袋に似ているということからです。
それが転じダツと呼ばれましたが、「津」は当て字です。

ダツ（駄津）を英語で書くと「Ｎｅｅｄｌｅｆｉｓｈ」

ダツを英語で書くと「Ｎｅｅｄｌｅｆｉｓｈ」です。
「Ｎｅｅｄｌｅ」は針という意味です。
「Ｆｉｓｈ」は魚という意味です。
つまりダツは、針の様に体形が細長い魚ということです。

ダツ（駄津）の栄養

ダツは高タンパク低脂質な食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・ＤＨＡ（脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける）
・ＥＰＡ（血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる）
・タンパク質（筋肉細胞の維持、免疫力高上）
・ビタミンＡ（皮膚や粘膜を正常に保つ）
・ビタミンＢ群（神経の機能の正常化）
・ビタミンＤ（カルシウムの吸収を促進）
・ビタミンＥ（抗酸化作用）
・パントテン酸（糖質、脂質の代謝を促す）
・葉酸（細胞の生まれ変わりを助ける働き）
・リン（歯や骨を丈夫にする）
・鉄分（貧血の防止）
・ナイアシン（血行促進、冷え性改善）
・マグネシウム（カラダの代謝を促す）
・カルシウム（骨を強くし骨粗鬆症を予防）
・カリウム（細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止）

ダツ（駄津）の目利きポイント！

ダツ（駄津）にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにダツ（駄津）にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのＭｙダツ（駄津）を是非見つけてください。

１．身に厚みがある
２．エラが鮮やかな赤
３．目が澄んでいる
４．身に張りがある
５．綺麗な銀色

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ダツ（駄津）のおもしろ情報

ダツ（駄津）の地方名

ダツ（駄津）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・カザバチ：三重県
・ナガザヨリ：和歌山県
・ハジロ：和歌山県
・アオバモ：和歌山県
・ダス：和歌山県
・アオダス：和歌山県
・オンボラス：和歌山県
・アナタウオ：和歌山県
・ラス：和歌山県
・ヤソラ：和歌山県
・ダス：徳島県
・アオボネ：神奈川県
・ナガサビ：長崎県
・スズ：岡山県

ダツ（駄津）が付く地名

・羽咋郡宝達志水町（はくいぐんほうだつしみずちょう）：石川県
・芦田塚（あしだつか）：福島県須賀川市
・筏津（いかだつ）：広島県山県郡北広島町
・筏津（いかだつ）：岡山県英田郡西粟倉村
・伊古立（いごだつ）：茨城県下妻市
・上田堤（うえだつつみ）：岩手県盛岡市
・大宇陀塚脇（おおうだつかわき）：奈良県宇陀市
・小田部（おだつぺ）：千葉県市原市
・加世田津貫（かせだつぬき）：鹿児島県南さつま市
・神立（かんだつ）：新潟県南魚沼郡湯沢町
・神田司町（かんだつかさまち）：東京都千代田区
・神立中央（かんだつちゅうおう）：茨城県土浦市
・神立東（かんだつひがし）：茨城県土浦市
・神立町（かんだつまち）：茨城県土浦市
・北神立町（きたかんだつまち）：城県土浦市
・堅達町（げんだつちょう）：福井県福井市
・小立野（こだつの）：石川県金沢市
・貞月（さだつき）：福岡県嘉麻市
・定次町（さだつぎちょう）：福井県鯖江市
・先達（せんだつ）：愛知県長久手市
・先達前（せんだつまえ）：宮城県亘理郡亘理町
・直津町（ただつまち）：石川県七尾市
・田老駿達（たろうしゅんだつ）：岩手県宮古市
・中神立町（なかかんだつまち）：茨城県土浦市
・西神立（にしかんだつ）：茨城県土浦市
・半田突抜町（はんだつきぬけちょう）：奈良県奈良市
・宝達（ほうだつ）：石川県羽咋郡宝達志水町
・保原町大立目（ほばらまちおおだつめ）：福島県伊達市
・三瓶町朝立（みかめちょうあさだつ）：愛媛県西予市
・山田弦馳町（やまだつるはぜちょう）：京都府京都市西京区
・吉田堤町（よしだつつみちょう）：新潟県燕市
・早稲田鶴巻町（わせだつるまきちょう）：東京都新宿区
・和田津開町（わだつびらきちょう）：徳島県小松島市