アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
コショウダイのなかでも特にトップクラスの味わいの「アジアコショウダイ」。
コショウダイのなかまは、イサキ科のなかでは体高があるタイプの魚です。
アジアコショウダイは比較的高値で流通しており、鹿児島県や沖縄県では一般的に流通しています。
アジアコショウダイは身に脂が混在しているため、うま味が強い身質が特徴です。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はアジアコショウダイの秘密すべてご紹介します。
目次
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の基本情報
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の種類・寿命
アジアコショウダイは、顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ属に属します。
アジアコショウダイのなかまには、「アヤコショウダイ」「エリアカコショウダイ」「コショウダイ」「クロコショウダイ」「チョウチョウコショウダイ」「ヒレグロコショウダイ」「ムスジコショウダイ」などがいます。
アジアコショウダイの寿命は長く、15年ほどです。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の生態・食性
アジアコショウダイは熱帯から亜熱帯の比較的暖かい海に分布しており、日本では九州南部より南の海域に多く分布しています。
アジアコショウダイは水深10メートルから40メートル海域に生息しています。
アジアコショウダイは岩礁やサンゴ礁の間に隠れて生活しており、エビやカニ・小魚などを食べて生活しています。
また、アジアコショウダイの産卵期は春から夏にかけてです。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の特徴と代表産地
外見 | 体長は50センチ程度 体形は側扁している 体色は茶色がかった灰色 比較的スマートな体形 唇が分厚い 暗色の斑紋がある 口の周りが赤色 背ビレに太い棘がある |
味 | 上質な白身 うま味がある 甘味がある 酸味がない 身に脂が混在している 皮に厚みがある 熱しても硬く締まらない |
旬 | 11月~2月 |
漁方 | 定置網 |
産地 | 東京都 沖縄県 鹿児島県 |
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の由来の秘密
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の由来
コショウダイはカラダの水玉模様が胡椒のように見え、また鯛のように美味しいということで、「コショウダイ」と呼ばれた。
また、アジアコショウダイはアジアに多く分布していることから、「アジアコショウダイ」と呼ばれた。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)を漢字で書くと「亜細亜胡椒鯛」
アジアコショウダイを漢字で書くと「亜細亜胡椒鯛」です。
コショウダイはカラダの水玉模様が胡椒のように見えることから、「胡椒鯛」と書きます。
また、アジアコショウダイはアジア(亜細亜)の海域に多く生息していることから、「亜細亜胡椒鯛」と書きます。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)を英語で書くと「Painted sweetlip」
アジアコショウダイを英語で書くと「Painted sweetlip」です。
「Painted」はペンキで塗ったようないう意味で、アジアコショウダイのカラダに斑紋が散らばっていることからです。
「Sweetlip」は可愛い唇という意味で、アジアコショウダイの唇が分厚いことからです。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の栄養
アジアコショウダイはアミノ酸が豊富でうま味の強い食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の目利きポイント!
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにアジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyアジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)を是非見つけてください。
1.口の周りが鮮やかな赤色
2.エラが鮮やかな赤
3.目が澄んでいる
4.身に張りがある
5.模様がはっきりしている
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)のおもしろ情報
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)の地方名
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アナグル:沖縄県
・コーコダー:鹿児島県
・コーコダイ:鹿児島県
・クレー:沖縄県
・コショウダイ:東京都(小笠原諸島)
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)が付く地名
コショウ(胡椒)の付く地名
・古正寺(こしょうじ):新潟県長岡市
・古正寺町(こしょうじまち):新潟県長岡市
・小姓町(こしょうまち):兵庫県姫路市
・小姓町(こしょうまち):山形県山形市
・小性町(こしょうまち):岡山県津山市
・小将町(こしょうまち):石川県金沢市
・中村上小姓町(なかむらかみこしょうまち):高知県四万十市
・中村小姓町(なかむらこしょうまち):高知県四万十市
・長良子正賀(ながらこしょうが):岐阜県岐阜市
・横小路町(よこしょうじちょう):大阪府東大阪市
タイ(鯛)が付く地名
・大野鯛ノ原(おおのたいのはら):広島県廿日市市
・鯛取通(たいとりとおり):愛知県名古屋市南区
・鯛名町(たいなまち):宮崎県延岡市
・鯛ノ浦郷(たいのうらごう):長崎県南松浦郡新上五島町
・鯛浜(たいのはま):徳島県板野郡北島町
・鯛尾(たいび):広島県安芸郡坂町
アジアコショウダイ(亜細亜胡椒鯛)のまとめ
アジアコショウダイは九州南部より南の地域に多く分布しており、本州ではあまり見かけることがない魚です。
アジアコショウダイは脂が身に混在しているため甘みが強くとても美味しい魚です。
コショウダイ属のなかでもトップクラスの味わいのアジアコショウダイ、鹿児島県や沖縄県に旅行に行った際は食べてみてください。アジアコショウダイは、産卵期以外は味が落ちない魚です。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。