ギンザケ(銀鮭)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

サケの中でおにぎりの具材に最も使用されているサケは、「ギンザケ」です。
ギンザケは国内では水揚げされない魚で、国内で流通しているギンザケのほとんどが養殖です。
ギンザケは塩鮭として流通しており、安価な食材のためとても馴染みのある魚です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はギンザケの秘密すべてご紹介します。

ギンザケ(銀鮭)の基本情報

ギンザケ

ギンザケ(銀鮭)の種類・寿命

ギンザケは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ目サケ科サケ属に属します。
なかまには、「ベニザケ」「サケ」「サクラマス」「マスノスケ」「アマゴ」「ヤマメ」などがいます。

ギンザケは1歳で15センチ、2歳で30センチ、3歳で40センチまで成長します。
ギンザケの寿命は5年ほどです。

ギンザケ(銀鮭)の生態・食性

ギンザケはロシア南東部からアメリカ・カリフォルニア州北部にかけて広く分布しており、水深40~100メートルほどの海域に生息しています。
ギンザケは川で生まれ海で育ち、産卵のためまた生まれた川へ戻る魚です。
一般的に淡水魚は海で生きることができません。
ギンザケは成長するにつれ、カラダが銀化していくことで、浸透圧の調整ができ海でも生きることができるのです。
ギンザケは基本的には昼行性ですが、冬は夜行性にシフトします。
ギンザケは雑食性で、虫や甲殻類などなんでも食べて生活しています。

また、ギンザケの産卵期は秋から冬にかけてです。

ギンザケ(銀鮭)の特徴と代表産地

外見 体長は70センチ程度
体形は側扁している
体色は銀色
背が黒く、腹が白い
尾ビレに模様がない
脂ビレがある
後頭部に黒い斑紋がある
身はサーモンピンク
サケらしい風味がある
旨みがある
脂ノリがほどよい
鮭らしい甘みがある
皮は厚く柔らかい
熱しても硬くならない
6月~8月
漁方 刺し網
延縄
産地 【国産】
宮城県
【輸入】
アメリカ
カナダ
ロシア
チリ

ギンザケ(銀鮭)の由来の秘密

ギンザケ(銀鮭)の由来

サケは焼くと身が裂けやすいことから、「裂け(サケ)」と呼びます。
また、ギンザケは体色が銀色ということから、「ギンザケ」と呼びます。

ギンザケ(銀鮭)を漢字で書くと「銀鮭」

ギンザケを漢字で書くと「銀鮭」です。
サケは生臭い魚ということから、「魚」ヘンに「生」で「鮏」と書いていました。
しかし、イメージがあまりよくないことから、「鮏」に似ている「鮭」に変更しました。
また、ギンザケは体色が銀色のため、「銀鮭」と書きます。

ギンザケ(銀鮭)を英語で書くと「Silver salmon」

ギンザケを英語で書くと「Silver salmon」です。
「Silver」は、英語で「銀色」という意味です。
「Salmon」は、英語で「サケ」という意味です。

ギンザケ(銀鮭)の栄養

ギンザケの身は綺麗なサーモンピンクですが、実は白身魚です。
オキアミをたくさん食べて育ったため、ギンザケの身はサーモンピンクになっています。
どのような栄養があるかまとめました。

・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

ギンザケ(銀鮭)の目利きポイント!

ギンザケ(銀鮭)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにギンザケ(銀鮭)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyギンザケ(銀鮭)を是非見つけてください。

1.カラダがふっくらしている
2.カラダが潤っている
3.ウロコが剥がれていない
4.エラが鮮やかな紅色
5.身の色が鮮やか(切り身)

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サケ(秋鮭)のさばき方

店主が秋鮭の前処理からルイベと焼き物用切り身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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ギンザケ(銀鮭)のおもしろ情報

「サケ(鮭)」と「マス(鱒)」の違い

「サケ」と「マス」の違いがよくわからない方も多くいらっしゃるかと思います。
「サケ」と「マス」には明確な区別はありませんが、一般的には海へ下るモノが「サケ」で、川に残るモノが「マス」と言われています。
しかし「マス」の仲間でもニジマスやヒメマスの様に海へ下る個体がいたり、カラフトマスのようにマスという名前が付いていても「ギンザケ」の仲間ということもあります。
「サケ」と「マス」の明確な線引きは難しいですが、なんとなく海へ下るものが「サケ」と覚えておきましょう!

ギンザケ(銀鮭)の地方名

ギンザケ(銀鮭)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・チリギン
・ギン
・ギンマス

ギンザケ(銀鮭)の付く地名

・最上郡鮭川村(もがみぐんさけがわむら):山形県
・鮭尾(さけお):石川県鳳珠郡能登町

ギンザケ(銀鮭)のまとめ

ギンザケはい日本の誰もが食べたことがあるといっても過言ではないほど、馴染みのある魚です。
サケはおにぎりの具ランキング、不動の一位です。
私も大好きな、定番おにぎりです。
ギンザケの多くは輸入もので、世界中でも大人気の魚です。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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