マスノスケ(キングサーモン)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

サケのなかでもっとも高級なサケは、「マスノスケ」です。
マスノスケという名前より、キングサーモンの方が認知度が高いかもしれません。
マスノスケはサケのなかで一番大きく成長する個体で、脂ノリがよく柔らかい身質が魅力です。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はマスノスケの秘密すべてご紹介します。

マスノスケ(キングサーモン)の基本情報

マスノスケ

マスノスケ(キングサーモン)の種類・寿命

マスノスケは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ目サケ科サケ属に属します。
なかまには、「ギンザケ」「サケ」「サクラマス」「ベニザケ」「アマゴ」「ヤマメ」などがいます。

マスノスケは1歳で30センチ、2歳で50センチ、3歳で75センチまで成長します。
マスノスケの寿命は8年ほどです。

マスノスケ(キングサーモン)の生態・食性

マスノスケは北緯40度より北に広く分布しており、水深20~100メートルほどの海域に生息しています。
マスノスケは川で生まれ海で育ち、産卵のためまた生まれた川へ戻る魚です。
一般的に淡水魚は海で生きることができません。
マスノスケは成長するにつれ、カラダが銀化していくことで、浸透圧の調整ができ海でも生きることができるのです。
マスノスケは基本的には昼行性ですが、冬は夜行性にシフトします。
マスノスケは雑食性で、虫や甲殻類などなんでも食べて生活しています。

また、マスノスケの産卵期は秋から冬にかけてです。

マスノスケ(キングサーモン)の特徴と代表産地

外見 体長は150センチ程度
体形は側扁している
体色は銀色
背が黒く、腹が白い
脂ビレがある
頭部が黒い
目の位置が低い
身はサーモンピンク
尾ビレに黒点がある
下あごが黒い
ふっくらした身質
柔らかい食感
脂ノリがいい
旨みがある
甘みがある
熱しても硬くならない
3月~7月
漁方 巻き網
刺し網
トローリング
産地 【国産】
北海道
岩手県

【輸入】
アメリカ
カナダ
オーストラリア
ノルウェー
チリ

マスノスケ(キングサーモン)の由来の秘密

マスノスケ(キングサーモン)の由来

マスはとても美味しく、どの魚より味が「勝(マサ)っていた」ことから「勝る(マサル)」が転じ、「マス」と呼ばれた。
また、マスノスケはマスの中でも特に大きく成長するため、「マスの長」ということから、「マスノスケ」と呼ばれた。

マスノスケ(キングサーモン)を漢字で書くと「鱒之介」

マスノスケを漢字で書くと「鱒之介」です。
マスは産卵期に腹が赤くなるため、中国で「赤い目の魚」という意味の「鱒」が当てられました。
また、「介」は長という意味で、マスの長ということから、「鱒之介」と書きます。

マスノスケ(キングサーモン)を英語で書くと「King salmon」

マスノスケを英語で書くと「King salmon」です。
「King」は、英語で「王様」という意味です。
「Salmon」は、英語で「サケ」という意味です。

マスノスケ(キングサーモン)の栄養

マスノスケの身は綺麗なサーモンピンクですが、実は白身魚です。
オキアミをたくさん食べて育ったため、マスノスケの身はサーモンピンクになっています。
どのような栄養があるかまとめました。

・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

マスノスケ(キングサーモン)の目利きポイント!

マスノスケ(キングサーモン)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにマスノスケ(キングサーモン)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyマスノスケ(キングサーモン)を是非見つけてください。

1.カラダがふっくらしている
2.カラダが潤っている
3.ウロコが剥がれていない
4.目が澄んで赤くない
5.エラが鮮やかな紅色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サケ(秋鮭)のさばき方

店主が秋鮭の前処理からルイベと焼き物用切り身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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マスノスケ(キングサーモン)のおもしろ情報

マスノスケ(キングサーモン)の地方名

マスノスケ(キングサーモン)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・キングサーモン:全国各地

・イウオマス:北海道
・オオスケ:北海道、岩手県、宮城県
・スケ:北海道、宮城県
・ダイスケ:岩手県
・ラシャマス:北海道

マスノスケ(キングサーモン)の付く地名

・大桑町鱒川淵(おおくわまちますかわぶち):石川県金沢市
・鱒浦(ますうら):北海道網走市
・鱒川町(ますかわちょう):北海道函館市
・鱒渕(ますぶち):島根県邑智郡邑南町
・峰山町鱒留(みねやまちょうますどめ):京都府京丹後市
・宮守町上鱒沢(みやもりちょうかみますざわ):岩手県遠野市
・宮守町下鱒沢(みやもりちょうしもますざわ):岩手県遠野市

マスノスケ(キングサーモン)のまとめ

マスノスケはサケ属のなかまで、最も高級サケです。
マスノスケは世界中で人気があり、養殖が盛んに行われています。
マスノスケは脂ノリがよく、とろける食感でとても美味しいです。
もちろん、お刺身もですがムニエルもおすすめです。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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