ベニザケ(紅鮭)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

サケの中でもとても高級なサケ、「ベニザケ」。
一般的にサケは身が赤いイメージがあると思いますが、安価なサケや輸入のサケは赤色が薄いこともよくあります。
サケは基本的には、身が赤いほうが高級で、うま味もあり美味しいといわれています。
サケの身が赤くなる原因は、主食となるオキアミをたくさん食べているからです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はベニザケの秘密すべてご紹介します。

ベニザケ(紅鮭)の基本情報

紅鮭

ベニザケ(紅鮭)の種類・寿命

ベニザケは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ目サケ科サケ属に属します。
なかまには、「ギンザケ」「サケ」「サクラマス」「マスノスケ」「アマゴ」「ヤマメ」などがいます。

ベニザケは1歳で15センチ、2歳で30センチ、3歳で50センチまで成長します。
ベニザケの寿命は7年ほどです。

ベニザケ(紅鮭)の生態・食性

ベニザケは北緯40度より北に広く分布しており、水深3~40メートルほどの海域に生息しています。
ベニザケは川で生まれ海で育ち、産卵のためまた生まれた川へ戻る魚です。
一般的に淡水魚は海で生きることができません。
ベニザケは成長するにつれ、カラダが銀化していくことで、浸透圧の調整ができ海でも生きることができるのです。
ベニザケは基本的には昼行性ですが、冬は夜行性にシフトします。
ベニザケは雑食性で、虫や甲殻類などなんでも食べて生活しています。

また、ベニザケの産卵期は秋から冬にかけてです。

ベニザケ(紅鮭)の特徴と代表産地

外見 体長は70センチ程度
体形は側扁している
体色は銀色
背が黒く、腹が白い
脂ビレがある
身が紅色
イクラの粒が小さい
尾ビレに模様がない
サケ風味がある
メスよりオスのほうが美味しい
旨みがある
皮が硬い
白子・卵巣(イクラ)が美味しい
ウロコが細かい
熱しても硬くならない
アラからいい出汁がでる
6月~8月
漁方 定置網
刺し網
産地 【国産】
岩手県
青森県
北海道
【輸入】
アラスカ(アメリカ)
ロシア
カナダ

ベニザケ(紅鮭)の由来の秘密

ベニザケ(紅鮭)の由来

サケは焼くと身が裂けやすいことから、「裂け(サケ)」と呼びます。
また、ベニザケは身が紅色のサケということから、「ベニザケ」と呼びます。

ベニザケ(紅鮭)を漢字で書くと「紅鮭」

ベニザケを漢字で書くと「紅鮭」です。
サケは生臭い魚ということから、「魚」ヘンに「生」で「鮏」と書いていました。
しかし、イメージがあまりよくないことから、「鮏」に似ている「鮭」に変更しました。
また、ベニザケは身が紅色のため、「紅鮭」と書きます。

ベニザケ(紅鮭)を英語で書くと「Sockeye salmon」

ベニザケを英語で書くと「Sockeye salmon」です。
「Sockeye」は、英語で「赤色の魚」という意味です。
「Salmon」は、英語で「サケ」という意味です。

ベニザケ(紅鮭)の栄養

ベニザケの身は綺麗な紅色ですが、実は白身魚です。
オキアミをたくさん食べて育ったため、ベニザケの身は紅色になっています。
どのような栄養があるかまとめました。

・アスタキサンチン(老化防止、疲労回復)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)

ベニザケ(紅鮭)の目利きポイント!

ベニザケ(紅鮭)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにベニザケ(紅鮭)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyベニザケ(紅鮭)を是非見つけてください。

1.カラダがふっくらしている
2.カラダが潤っている
3.ウロコが剥がれていない
4.目が澄んで赤くない
5.エラが鮮やかな紅色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サケ(秋鮭)のさばき方

店主が秋鮭の前処理からルイベと焼き物用切り身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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ベニザケ(紅鮭)のおもしろ情報

ベニザケとヒメマスは同一種

同じベニザケですが、市場に流通している名前が異なる、ベニザケとヒメマス。
ベニザケとヒメマスの違いは、成長過程です。
ベニザケはサーモンタイプで、淡水→海水→淡水と移動します。
ヒメマスはトラウトタイプで、淡水で一生をすごし、海に出ることはありません。
ベニザケは成熟するにつれ味が落ちていきます。
同じ種類でも、生息環境でどのように味わいが異なるか、気になるところですね。

ベニザケは生食注意?

ベニザケには寄生虫が規制していることが多いため、生食に向いていません。
そこで、養殖により開発されたのが生食用のサーモンです。
基本的にはベニザケは生食NG、サーモンは生食OKと覚えましょう。

「サケ(鮭)」と「マス(鱒)」の違い

「サケ」と「マス」の違いがよくわからない方も多くいらっしゃるかと思います。
「サケ」と「マス」には明確な区別はありませんが、一般的には海へ下るモノが「サケ」で、川に残るモノが「マス」と言われています。
しかし「マス」の仲間でもニジマスやヒメマスの様に海へ下る個体がいたり、カラフトマスのようにマスという名前が付いていても「ベニザケ」の仲間ということもあります。
「サケ」と「マス」の明確な線引きは難しいですが、なんとなく海へ下るものが「サケ」と覚えておきましょう!

ベニザケ(紅鮭)の地方名

ベニザケ(紅鮭)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ベニジャケ:全国各地

・ベニマス
・ホンチャン

ベニザケ(紅鮭)の付く地名

・最上郡鮭川村(もがみぐんさけがわむら):山形県
・鮭尾(さけお):石川県鳳珠郡能登町

ベニザケ(紅鮭)のまとめ

ベニザケは高級塩鮭としてとても人気のある魚です。
個人的には特に皮が美味しいと感じます、ウロコが細かく食べても気にならないのもGoodです!
サケはどれも同じと思っている方もいらっしゃると思いますが、一度は高級ベニザケも食べていただきたいです。
普段とは違う、朝食になると思います。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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