サンマ(秋刀魚)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

今年もサンマの季節がやってまいりました。
日本の四季を感じることができる魚、「サンマ」。
秋になるとサンマが食べたくなる方も多いのではないでしょうか。
以前は一尾200円程度だったサンマは、不漁の影響で一尾1000円ほどの値が付くようになりました。
レベルで言うとノドグロと同じくらいです。
それでもサンマは食べたいですね(*^-^*)

夏のサンマと比較すると、10月に漁獲できるサンマは脂ノリがよくとても美味しいです。
私は特に秋のサンマの刺身が大好きです。
サンマは鮮度落ちが早く、北海道からの空輸便のサンマでなければお刺身にすることができません。
少し値は張りますが、ぜひ食べていただきたいです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はサンマの秘密すべてご紹介します。

サンマ(秋刀魚)の基本情報秋刀魚

サンマ(秋刀魚)の種類・寿命

サンマは硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スメグマモルフォ系ボラ亜系ダツ目トビウオ亜目サンマ科サンマ属に属します。
サンマ属の仲間はおらず、サンマ1種のみです。
唯一無二の存在であることがわかります。

またサンマの寿命はとても短く2年程度です。
サンマの成長はとても速く、1歳で25センチ程度、2歳で40センチ程度まで成長します。

サンマ(秋刀魚)の生態・食性

サンマは回遊魚で、回遊パターンがありいくつかの系統に分かれます。
日本近海では北海道から九州までを回遊しており、日本海系群と太平洋北西部系群のふたつの系統があります。
サンマは海の表層を回遊しながら、アミエビやプランクトンなどを食べて生活しています。
サンマには胃がないため、30分という短い時間で排泄されます。

また、サンマの産卵期は秋から春までで、秋になると産卵のため南下します。
サンマは流れ藻に産卵し、孵化した稚魚は成長しながら暖流とともに北上していきます。

サンマ(秋刀魚)の特徴と代表産地

外見 体長は40センチ程度
やや側扁した細長い体形
背は青黒く、腹は銀白色
頭部が小さい
口はクチバシのようにとがっている
背ビレ腹ビレが後方にある
小離鰭が並んでいる
ウロコは薄く剥がれやすい
下あごの先が黄色い
赤味を帯びた白身
皮下に脂がある
脂ノリがよくうま味がある
皮が薄く食べやすい
骨が柔らかい
熱しても硬くならない
8月~11月
漁方 棒受け網
刺し網
定置網
産地 北海道
宮城県
福島県
岩手県

サンマ(秋刀魚)の由来の秘密

サンマ(秋刀魚)の由来

サンマは体形が細長いことから「狭真魚(さまな)」と呼ばれており、それが転じ「サンマ」と呼ばれた。
また、サンマは群れで泳ぐ習性があることから大きな群れを意味する「沢魚(さわんま)」と呼ばれており、それが転じ「サンマ」と呼ばれたという説もあります。

サンマ(秋刀魚)を漢字で書くと「秋刀魚」

サンマを漢字で書くと「秋刀魚」です。
サンマは秋を代表する魚で、銀色に光る刀のような魚ということから、「秋刀魚」となりました。

サンマ(秋刀魚)を英語で書くと「Pacific saury」

サンマを英語で書くと「Pacific saury」です。

「Pacific」は、英語で「太平洋」という意味で、サンマが太平洋でよく見られることからです。
「Saury」は、英語で「サンマ」という意味です。

サンマ(秋刀魚)の栄養

サンマにはDHAとEPAが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

サンマ(秋刀魚)の5つの目利きポイント!

サンマにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように サンマにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy サンマを是非見つけてください。

1.背が盛り上がっている
2.下あごが黄色い
3.身に張りがある
4.目が澄んでいる
5.エラが鮮やかな紅色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

サンマ(秋刀魚)のさばき方

店主がサンマの3枚おろしからお刺身まで、1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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サンマ(秋刀魚)のおもしろ情報

サンマ(秋刀魚)のことわざ

秋刀魚は秋の使者(さんまはあきのししゃ)

サンマの栄養が高く、サンマを食べると体力がつくという意味です。

秋刀魚が出るとあんまが引っ込む(さんまがでるとあんまがひっこむ)

秋に旬を迎えるサンマを食べると元気になり、町医者の役目を果たしているという意味です。

サンマ(秋刀魚)の地方名

サンマ(秋刀魚)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・カド:三重県
・サイラ:三重県、和歌山県、大阪府
・サイリ:大阪府、三重県、和歌山県
・サイリイ:大阪府、三重県、和歌山県
・サイレ:三重県、和歌山県
・サイロ:和歌山県、三重県
・サエラ:三重県、和歌山県、兵庫県
・サザ:長崎県、福岡県
・サダ:福岡県
・サヨラ:京都府
・サヨリ:岐阜県、愛知県
・セイラ:長崎県
・ダンジョウ:新潟県
・トウバリ:静岡県
・ハリコ:千葉県、静岡県
・バンジョ:新潟県
・バンジョウ:新潟県
・マルカド:三重県

サンマ(秋刀魚)の付く地名

・阿仁三枚鉱山(あにさんまいこうざん):秋田県北秋田市
・井田三舞町(いださんまいちょう):神奈川県川崎市中原区
・岩瀬白山町(いわせはくさんまち):富山県富山市
・郷山前(ごうさんまえ):青森県南津軽郡藤崎町
・三枚潟(さんまいがた):新潟県新潟市秋葉区
・三枚町(さんまいちょう):神奈川県横浜市神奈川区
・三昧田町(さんまいでんちょう):奈良県天理市
・三枚橋(さんまいばし):富山県下新川郡朝日町
・三枚橋(さんまいばし):秋田県横手市
・三枚橋(さんまいばし):静岡県沼津市
・三枚橋町(さんまいばしちょう):静岡県沼津市
・三万谷町(さんまんだにちょう):福井県福井市
・十三間戸(じゅうさんまど):千葉県香取郡神崎町
・十三間戸(じゅうさんまど):茨城県稲敷郡河内町
・祖父江町三丸渕(そぶえちょうさんまるぶち):愛知県稲沢市
・徳山町(とくさんまち):石川県能美市
・浪岡郷山前(なみおかごうさんまえ):青森県青森市
・白山前(はくさんまえ):青森県三戸郡五戸町
・白山町(はくさんまち):石川県小松市
・白山町(はくさんまち):長崎県島原市
・白山町(はくさんまち):石川県野々市市
・榛名山町(はるなさんまち):群馬県高崎市
・元散前(もとさんまえ):愛知県犬山市
・山中温泉白山町(やまなかおんせんはくさんまち):石川県加賀市
・硫酸町(りゅうさんまち):山口県山陽小野田市

サンマ(秋刀魚)のまとめ

サンマ(秋刀魚)に興味のある方はコチラもご確認ください。
サンマ(秋刀魚)七不思議。わかりやすく全て解説!

サンマは言うまでもなく秋を代表する魚です。
以前は安価な魚として流通していましたが、近年では高級魚となりつつあります。
しかし秋のサンマは本当に美味しく、刺身で食べても塩焼きにで食べても脂ノリがよくとても美味しい魚です。
骨やワタまで食べられることも魅力のひとつだと思います。
夏のサンマは痩せているため、秋のサンマでお刺身にすることをオススメします。
サンマは鮮度落ちが早く、北海道からの空輸便のサンマでなければお刺身にすることができません。

ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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