シタビラメ(舌平目)の七不思議。わかりやすく全て解説!

シタビラメ(舌平目)の七不思議!

シマウシノシタ
おはようございます。

フランス料理でお馴染みの食材「シタビラメ」。
国内でもムニエルとして一般的に食べられていますが、その姿カタチは知らない方も多いと思います。
シタビラメの顔はとても奇怪で、ヒラメやカレイのように決して美人ではないです。
ただ、ムニエルに調理すると、シタビラメより美味しい魚はなくムニエルのための魚といっても過言ではありません。
人間と一緒で魚も一長一短です。
見た目だけではなく、中身にまで目を向けたいですね(*^-^*)

国内で流通しているシタビラメは「アカシタビラメ」「クロウシノシタ」「イヌノシタ」の3種です。
残念ながら、フランスで流通しているシタビラメとは異なる種となります。

今日はシタビラメの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

シタビラメ(舌平目)はヒラメの仲間じゃない

シタビラメはヒラメと付くので、ヒラメの仲間かなと思う方もいらっしゃるかと思います。
実はシタビラメ、ヒラメではなくカレイの仲間なのです。

さて、ヒラメとカレイの違いは何なのか、ざっくりご説明します。
ヒラメは俊敏で早く泳ぐのが得意で、アクティブな性格です。
カレイは砂底に隠れていることが多くのんびりと泳ぐ、穏やかな性格です。

つまり、ヒラメは筋肉が発達しているため身がしまっており、カレイは筋肉があまり発達しておらず身が柔らかいということです。
シタビラメの身質はなめらかで柔らかいことからも、カレイのなかまとわかります。

シタビラメ(舌平目)は臆病者

シタビラメは夜行性でとても臆病な生き物です。
成魚のシタビラメは日中は泥の中に浅く潜りじっとしています。
そしてシタビラメは夜になるとエサを求め活動を始め、ゴカイや小エビなどを食べに出掛けます。

また、幼魚は夜行性ではなく日中も元気に泳ぎ回っています。

シタビラメ(舌平目)は小食

舌平目の口
シタビラメの口にはとっても面白い特徴があります。
シタビラメを奇怪な魚にしている原因とも言える口で、つぶらな両目の真横になんと口が並んでいます。
また、シタビラメの口のカタチは「への字」に変形したおちょぼ口で、鋭い歯もありません。
砂底に潜ったままゴカイや小エビを食べるため、便利な位置に移動し変形したのかもしれません。

シタビラメはカラダの割に胃袋がとても小さく、とても小食な魚です。
普段砂の中にもぐりエネルギー消費が少ないため、食欲もあまりわかないのかも。

シタビラメ(舌平目)は脳がねじれてる?

一般的な魚は左右対称に目があるのに対し、シタビラメはヒラメやカレイのように両目が片側に寄っていのが特徴です。
しかし、この特徴は産まれたときからではなく、後天性の特徴なのです。
シタビラメの幼魚は一般的な魚のように左右対称に目が配置されています。
それが成長するにつれ視神経がゆがんでいき、脳全体がねじれていった結果、両目が片側に寄ってしまったそうです。

このようにシタビラメは、砂に浅く潜って生活しやすくするための進化を遂げたのです。

シタビラメ(舌平目)は牛タン?

「シタビラメって何の舌?」と、魚ではなく何かの舌と思っている方もいるかもしれません。
シタビラメは牛の舌、つまり「牛タン」です。

…ではなく。

まず、シタビラメは魚類に属する一人前の魚です。
シタビラメという固有種は存在せず、魚類の「ウシノシタ科」と「ササウシノシタ科」を総称してシタビラメと呼んでいます。
シタビラメは細長く綺麗な楕円形をしており牛の舌に似ており、ヒラメのように両目が片側に寄っていることから、シタビラメと呼ばれています。

前述の通りシタビラメはヒラメの仲間ではなくカレイの仲間なので、どうして「シタガレイ」と呼ばれなかったかは不思議に思います。
日本に流通しているシタビラメは左向きに目が付いているため、「左ヒラメ右カレイ」からかと私は推測します。

日本とフランスのシタビラメ(舌平目)は別物

舌平目
フランスではシタビラメは高級食材として扱われています。
その歴史は古く、ルイ14世統治下までさかのぼります。
その頃より、シタビラメは「豪華な高級食材」の仲間に入り、フランス料理の発展に寄与してきました。
そのため、日本国内でもフレンチでは欠かせない食材となり「シタビラメのムニエル」は一般的な魚として扱われてきました。

しかし、ここで残念なお知らせです。

フランスで「高級食材」として扱われているシタビラメと、日本国内で食べているシタビラメは別物で、姿カタチこそ似ていますが遠い遠い親戚のようなものです。
シタビラメという固有種は存在せず、魚類の「ウシノシタ科」と「ササウシノシタ科」を総称してシタビラメと呼んでいます。
日本国内で流通しているシタビラメは「ウシノシタ科」に対し、フランス国内で流通しているシタビラメは「ササウシノシタ科」です。
本場のフランス料理で親しまれている高級食材のシタビラメを一度は口にしてみたいものですね。
日本国内に流通しているシタビラメも十分おいしいと、私は思います。

シタビラメ(舌平目)は海の女王?

シタビラメには様々な気品溢れるニックネームがありますが、そのなかでも「海の女王」は広く呼ばれています。
フランス料理の世界ではシタビラメのムニエルは欠かすことができない逸品で、ヨーロッパを中心に「海の女王」と称されています。シタビラメは低脂質な身質で、身の1%が脂質、20%がタンパク質、79%が水分で構成されています。
淡泊な味わいですが、くちどけ滑らかな食感が魅力の魚です。

またシタビラメは美しい泳ぎ方でも知られており、ヒレをなびかせながら優雅に泳ぐ姿は、まさに海の女王です。
特にドーバー海峡で捕れたものは「ドーバーソール」と呼ばれ、身質と風味から海の女王として高く評価されています。

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シタビラメののさばき方

店主がシタビラメをムニエル・唐揚げ用にさばきます。1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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シタビラメ(舌平目)の七不思議のまとめ

フランスの歴史を辿ると、シタビラメのためにムニエルという料理ができたのかもしれません。
シタビラメはとても奇怪な見た目でちょっとブサイクですが、ムニエルはとても美味しいです。
残念ながらヨーロッパのシタビラメを日本で食べることは難しいです。
ヨーロッパへ旅行に行った際は、ぜひ本場のシタビラメのムニエルを食べてみたいものです。

きのした生魚店では新鮮なシタビラメを仕入れております。
興味のある方は、お問合せください。

シタビラメ(舌平目)の目利きに関してはコチラをご確認ください。
オオシタビラメ(舌平目)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
クロウシノシタ(舌平目)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
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今日もいい日になりますように。

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