ウマヅラアジ(馬面鰺)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
幼魚の姿カタチはイトヒキアジにそっくりな「ウマヅラアジ」。
幼魚はとても綺麗な姿カタチをしています。
成魚になるといびつな五角形でイトヒキアジによく似ていますが、顔が馬面のように長いためウマヅラアジと言います。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はウマヅラアジの秘密すべてご紹介します。
目次
ウマヅラアジ(馬面鰺)の基本情報
ウマヅラアジ(馬面鰺)の種類・寿命
ウマヅラアジは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ウマヅラアジ属に属します。
アジ科のなかまには、「イトヒラアジ」「テンジクアジ」「ヒシカイワリ」「ヨロイア」「リュウキュウヨロイアジ」などがいます。
また、ウマヅラアジは5年ほどで成魚となり、寿命は30年ほどと言われています。
ウマヅラアジ(馬面鰺)の生態・食性
ウマヅラアジは世界中の暖かい海に分布しており、日本近海では千葉県より南の海に多く生息しています。
ウマヅラアジは内湾に多く生息しており、水深100メートルより浅い海域で小魚やエビなどを食べて生活しています。
また、ウマヅラアジの産卵期は4月から7月頃です。
ウマヅラアジ(馬面鰺)の特徴と代表産地
外見 | 全長1メートル程度 体重20キロ程度 体色は綺麗な銀色 カタチはいびつな5角形 体形は左右に平たい 体高が高い 目の辺りがくぼんでいる 背ビレと尻ビレが長い 幼魚は四角形の姿カタチ 成魚はロウニンアジに似ている 口から背にかけて丸みがある |
味 | 透明感のある身質 うま味豊か ほんのり甘みがある 熱しても硬く締まらない 皮が薄い 骨が柔らかい |
旬 | 9月~11月 |
漁方 | 定置網 釣り |
産地 | 沖縄県 鹿児島県 |
ウマヅラアジ(馬面鰺)の由来の秘密
ウマヅラアジ(馬面鰺)の由来
ウマヅラアジは頭部から吻にかけてとても長く、ウマヅラ(馬面)に似ているため、「ウマヅラアジ」と呼ばれた。
また、アジは味が良いことから、「アジ」と呼ばれた。
ウマヅラアジ(馬面鰺)を漢字で書くと「馬面鰺」
ウマヅラアジを漢字で書くと「馬面鰺」です。
アジを漢字で書くと「鯵」です。
アジの旬が旧暦の3月(太陽暦の5月)であることが由来です。
魚ヘンに漢数字の参(3)で「鯵(アジ)」と書きます。
また、ウマヅラアジは馬面(ウマヅラ)に似ていることから、「馬面鰺」と書きます。
ウマヅラアジ(馬面鰺)を英語で書くと「Diamond-fish」
ウマヅラアジを英語で書くと「Diamond-fish」です。
「Diamond」は、英語で「ダイヤモンド」という意味で、幼魚のカタチがダイアモンドに似ていることからです。
「Fish」は、英語で「魚」という意味です。
ウマヅラアジ(馬面鰺)の栄養
ウマヅラアジはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を多く含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
ウマヅラアジ(馬面鰺)の5つの目利きポイント!
ウマヅラアジにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように ウマヅラアジにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy ウマヅラアジを是非見つけてください。
1.体重5キロ程度
2.銀色に輝いている
3.エラが綺麗な紅色
4.目が澄んでいる
5.腹にハリがある
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
マアジのさばき方
店主がマアジを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ウマヅラアジ(馬面鰺)のおもしろ情報
アジのことわざ
鯵やよかろ鯖腐れ(あじやよかろさばぐされ)
なにもかもダメで、相手にする価値がないという意味。
「アジもサバも腐っているから要らない」という言葉が転じた。
夏の鯵で痩せっぽ(なつのあじでやせっぽ)
夏にでまわる小アジに例えて、「痩せているひと」という意味。
鯵はたたきに始まってたたきに終わる(あじはたたきにはじまってたたきにおわる)
アジは刺身でも干しても焼いても漬けても美味しい魚だが、「たたきが一番だ」という意味。
「釣りはフナに始まってフナに終わる」という言葉が転じた。
ウマヅラアジ(馬面鰺)の地方名
ウマヅラアジ(馬面鰺)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・カガミエバ:鹿児島県
・ガーラ:沖縄県
・ヒラソージ:沖縄県
ウマヅラアジ(馬面鰺)の付く地名
アジ(鯵)が付く地名
・西津軽郡鰺ヶ沢町(にしつがるぐんあじがさわまち):青森県
・鰺潟(あじがた):新潟県新潟市南区
・上西鰺坂(かみにしあじさか):福岡県小郡市
・下西鰺坂(しもにしあじさか):福岡県小郡市
ウマヅラアジ(馬面鰺)のまとめ
ウマヅラアジは大型のアジで、豊かなうま味がありとても美味しい魚です。
鹿児島県や沖縄県ではとても一般的な魚です。
比較的安価で流通しており、刺身で食べても焼いてもとても美味しい魚ですので、ぜひ食べていただきたいです。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。