マンボウ(翻車魚)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

老若男女問わず認知度のある「マンボウ」。
マンボウは可愛く独特な姿カタチをしており、水族館では大人気の魚です。
しかしマンボウの飼育はとても難しいようで、水族館のスタッフさんたちはとても苦労しているそうです。

水族館の話はさておき、今日は食文化としてのマンボウについて語ります。
マンボウを食べたことがない方はとても多いと思いますが、実はマンボウは古くから食べられてきた食材でもあります。
非常にローカルな魚で、産地周辺でのみ消費されていたそうです。
近年では、物珍しさから産地以外でも人気となりつつあり、比較的安値で流通しています。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はマンボウの秘密すべてご紹介します。

マンボウ(翻車魚)の基本情報

マンボウ

マンボウ(翻車魚)の種類・寿命

マンボウは硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目マンボウ科マンボウ属に属します。
マンボウ科のなかまには、「ヤリマンボウ」がいます。

マンボウはあの巨体からもわかる通り、とても長寿な魚です。
私たち日本人とほぼ変わらない、80歳から105歳ほどまで生きるといわれています。
水族館での飼育は非常に難しいため、もしかすると野生のマンボウほどは生きることができないかもしれません。

マンボウ(翻車魚)の生態・食性

マンボウは全世界の暖かい海に広く分布しており、日本近海では北海道より南の外洋に生息しています。
マンボウは海の表層を遊泳しながら、クラゲなどを食べて生活しています。

また、マンボウの産卵期は9月から10月にかけてで、約3億個の卵を産みます。
これは魚類の中でもっとも多い数です。

マンボウ(翻車魚)の特徴と代表産地

外見 体長は3メートル程度
体重は2トン程度
体形は楕円形
カラダが左右に平たい
尻ビレが退化している
腹ビレはない
独特な形のカジビレがある
カラダの割におちょぼ口
寒天のようにプルプルした食感
身は透明
脂がなく淡泊な味わい
独特のクセがある
肝が大きく脂が強い
腸は食感がイイ
7月~8月
漁方 突き漁
定置網
産地 高知県
和歌山県

マンボウ(翻車魚)の由来の秘密

マンボウ(翻車魚)の由来

マンボウは姿カタチが楕円形で丸いことから、「マンボウ」と呼ばれた。
「マンボウ」の「マン」は「丸い」、「ボウ」は「魚」を意味しています。

マンボウ(翻車魚)を漢字で書くと「翻車魚」

マンボウを漢字で書くと「翻車魚」です。
「翻車」は中国で「水車」を意味しています。
「翻車(水車)」のような魚ということから、「翻車魚(マンボウ)」と書きます。

マンボウ(翻車魚)を英語で書くと「Ocean sunfish」

マンボウを英語で書くと「Ocean sunfish」です。
「Ocean」は、英語で「海」という意味です。
「Sunfish」は、英語で「太陽の魚」という意味です。
マンボウの姿カタチが太陽のように丸いことに由来します。

マンボウ(翻車魚)の栄養

マンボウはタンパク質を多く含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

マンボウ(翻車魚)の5つの目利きポイント!

マンボウにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように マンボウにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy マンボウを是非見つけてください。

1.身は透明感がある
2.身は白濁したものは避ける
3.身が溶けていない
4.肝はふっくらしている
5.肝が黒ずんでいない

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

マンボウ(翻車魚)のおもしろ情報

マンボウ(翻車魚)の地方名

マンボウ(翻車魚)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ウオノタユウ:愛媛県
・ウキキ:東北地方
・キナンボウ:北海道
・クイサメ:富山県
・クイザメ:富山県
・シキリ:鹿児島県
・タユウサン:愛媛県
・バラバア:山口県
・フナビ:京都府
・マンブ:長崎県
・マンボ:三重県
・ユキナメ:新潟県

マンボウ(翻車魚)の付く地名

・高城町穂満坊(たかじょうちょうほまんぼう):宮崎県都城市
・保原町六万坊(ほばらまちろくまんぼう):福島県伊達市

マンボウ(翻車魚)のまとめ

マンボウを食べたことがない方は、多いと思います。
しかし実は古くから食べる文化のある地域があり、今ではとても人気となっています。
マンボウの可食部は、「身・肝・腸・皮」です。
マンボウはお刺身でも食べることができますが、少しクセがあります。
酢味噌であえることで、クセが消え美味しく食べることができます。
漁師さんの間では肝が大人気のようです。
私も機会があればぜひ食べてみたいです。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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