クロヒラアジ(黒平鰺)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
クロヒラアジという魚をご存知でしょうか。
クロヒラアジは熱帯海域に多い魚で、日本でお目にかかることは少ない魚です。
しかし、とても美味しく上品な味わいということで高級魚として流通しています。
クロヒラアジの近縁種には、ナンヨウカイワリがいます。
基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はクロヒラアジの秘密すべてご紹介します。
目次
クロヒラアジ(黒平鰺)の基本情報
クロヒラアジ(黒平鰺)の種類・寿命
クロヒラアジは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目アジ科ナンヨウカイワリ属に属します。
ナンヨウカイワリ属のなかまには、「ナンヨウカイワリ」がいます。
また、クロヒラアジの寿命ははっきりとはわかっていません。
クロヒラアジ(黒平鰺)の生態・食性
クロヒラアジは温帯海域から熱帯海域に分布していますが、温帯海域の個体は比較的小型です。
サンゴ礁などの浅瀬に生息しており、小魚や小エビなどを食べて生活しています。
また、クロヒラアジの産卵期は夏です。
クロヒラアジ(黒平鰺)の特徴と代表産地
外見 | 全長40センチ程度 体重1キロ程度 体色は黒みがかっている 体高がある ゼイゴがある 平たい体形 上顎の先端が丸い 薄いしま模様がある |
味 | ブリの食感に似ている 後味がいい 味わい深い うま味豊か 比較的脂が少ない 上品な味わい |
旬 | 12月~3月 |
漁方 | 定置網 釣り |
産地 | 鹿児島県 |
クロヒラアジ(黒平鰺)の由来の秘密
クロヒラアジ(黒平鰺)の由来
アジは味が良いことから、「アジ」と呼ばれています。
クロヒラアジは体高の高く平たいため、「ヒラアジ」と呼ばれた。
また、体色が比較的黒ずんでいるため、「クロヒラアジ」と呼ばれた。
クロヒラアジ(黒平鰺)を漢字で書くと「黒平鰺」
クロヒラアジを漢字で書くと「黒平鰺」です。
アジを漢字で書くと「鯵」です。
アジの旬が旧暦の3月(太陽暦の5月)であることが由来です。
魚ヘンに漢数字の参(3)で「鯵(アジ)」と書きます。
また、クロヒラアジは体高の高くカラダが黒ずんでいるため、「黒平鯵」と書きます。
クロヒラアジ(黒平鰺)を英語で書くと「Blue Trevally」
クロヒラアジを英語で書くと「Blue Trevally」です。
「Blue」は、英語で青いという意味です。
「Trevally」は、英語でアジを意味します。
クロヒラアジ(黒平鰺)の栄養
クロヒラアジはDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸を多く含んだ食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
マアジのさばき方
店主がマアジを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録
クロヒラアジ(黒平鰺)の5つの目利きポイント!
クロヒラアジにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるように クロヒラアジにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMy クロヒラアジを是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.身が硬い
4.カラダに艶がある
5.腹にハリがある
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
アジ(鯵)のさばき方
店主がアジ(鯵)の刺身を造ります。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録
クロヒラアジ(黒平鰺)のおもしろ情報
アジのことわざ
鯵やよかろ鯖腐れ(あじやよかろさばぐされ)
なにもかもダメで、相手にする価値がないという意味。
「アジもサバも腐っているから要らない」という言葉が転じた。
夏の鯵で痩せっぽ(なつのあじでやせっぽ)
夏にでまわる小アジに例えて、「痩せているひと」という意味。
鯵はたたきに始まってたたきに終わる(あじはたたきにはじまってたたきにおわる)
アジは刺身でも干しても焼いても漬けても美味しい魚だが、「たたきが一番だ」という意味。
「釣りはフナに始まってフナに終わる」という言葉が転じた。
クロヒラアジ(黒平鰺)の地方名
クロヒラアジ(黒平鰺)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・カッポレ:東京都
・クロカッポレ:東京都
・インドアジ:静岡県
・エバ:鹿児島県
・トラエバ:鹿児島県
・ナガエバ:鹿児島県
クロヒラアジ(黒平鰺)の付く地名
クロヒラ(黒平)が付く地名
・黒平町(くろべらちょう):山梨県甲府市
アジ(鯵)が付く地名
・西津軽郡鰺ヶ沢町(にしつがるぐんあじがさわまち):青森県
・鰺潟(あじがた):新潟県新潟市南区
・上西鰺坂(かみにしあじさか):福岡県小郡市
・下西鰺坂(しもにしあじさか):福岡県小郡市
クロヒラアジ(黒平鰺)のまとめ
クロヒラアジは漁獲量が非常に少なく、とても高級な魚です。
またクロヒラアジの認知度はとても低く、この魚を語れる方はほんの一握りです。
小笠原諸島や沖縄県など暖かいところに旅行に行かれた際は、出会えるかもしれません。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。