キタムラサキウニ(北紫雲丹)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

エゾバフンウニと共に国産ウニを代表する「キタムラサキウニ」。
キタムラサキウニは少し白っぽいのが特徴で「白ウニ」とも呼ばれています。
また、バフンウニよりも比較的あっさりした味わいで、ウニのくどさが苦手という方はコチラをおすすめします。

「ウニは身?それとも内臓?」疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな疑問も解決していきたいと思います。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はキタムラサキウニの秘密すべてご紹介します。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の基本情報

キタムラサキウニ

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の種類・寿命

キタムラサキウニは棘皮動物門ウニ形亜門ウニ綱真ウニ亜綱ホンウニ区ホンウニ目オオバフンウニ科オオバフンウニ属に属します。
オオバフンウニ属のなかまには、「エゾバフンウニ」「アメリカオオムラサキウニ」「アメリカムラサキウニ」「ホクヨウオオバフンウニ」などがいます。

また、キタムラサキウニの成長はとても遅く、市場に流通する大きさ殻長6センチに成長するのに5年ほどかかります。
キタムラサキウニの寿命は長く、15年ほどと言われています。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の生態・食性

キタムラサキウニは北海道から相模湾までの比較的冷たい海に広く分布しており、水深30メートルほどの浅い砂地に生息しています。
キタムラサキウニは昆布や海苔などの海藻類や動物の死骸などを食べて生活しています。

また、キタムラサキウニの産卵期は、9月から11月までです。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の特徴と代表産地

外見 殻長は10センチ程度
体色は紫がかった黒
全体がトゲで覆われている
トゲは比較的長い
中のみは黄色っぽい
ウニらしい甘みがある
濃厚な味わい
ほのかに苦みがある
硫黄の香りがある
ふんわりとした食感
口の中でとろける味わい
後口がさわやか
バフンウニよりあっさりとした味わい
3月~8月
漁方 手網すくい
潜水漁
産地 北海道
岩手県
青森県

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の由来の秘密

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の由来

体色が紫がかった黒で、日本の北方で漁獲できることから、「キタムラサキウニ」と呼ばれた。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)を漢字で書くと「北紫雲丹」

キタムラサキウニを漢字で書くと「北紫雲丹」です。
「雲丹(ウニ)」は可食部を表わしており赤い身が集まっていることからで、「雲」は集まるという意味で「丹」は赤いという意味です。
北海道を中心とした日本の北方で漁獲できることから、「北紫雲丹」となった。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)を英語で書くと「Northern sea urchin」

キタムラサキウニを英語で書くと「Northern sea urchin」です。
「Northern」は「北」という意味です。
また「Sea urchin」はウニという意味です。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の栄養

キタムラサキウニには抗酸化作用の高いビタミンEが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の5つの目利きポイント!

キタムラサキウニにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにキタムラサキウニにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyキタムラサキウニを是非見つけてください。

1.ふっくらしている
2.粒子がくっきりしている
3.溶けていない
4.粒が大きい
5.厚みがある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)のおもしろ情報

キタムラサキウニの可食部は?

「ウニは身?それとも内臓?」という疑問にお答えします。
ウニの可食部は、実はウニの生殖器です。
ウニは雌雄異体の生き物なので、精巣と卵巣があります。
一般的にオスメスの見分けは難しく、精巣も卵巣も見た目はあまりかわらず食べることができます。
産卵期のメスの卵巣は赤身が強くなりオレンジ色をしているため、発色の良いウニはメスかもしれません。
まれにメスのみを詰めたウニ板があり、とても高価で流通しています。
メスのほうが味が良いといわれています。

キタムラサキウニとミョウバン

ウニは一般的に板に並べられているモノをよく見るかと思います。
ウニは味の劣化が早いためミョウバンに漬けウニの表面を固め溶けださないようにしています。
このミョウバンがウニの渋味や嫌な臭みの原因となっています。
ウニが苦手という方のほとんどは、このミョウバンの味が苦手なのかもしれません。

ウニ板より高級な保存方法として、塩水処理があります。
塩水から出した瞬間からウニが溶け始めてしまうため、すぐ食べないといけません。

ウニの産地に行った際はぜひ活きた殻付きのウニを割って食べていただきたいです。
無加工のウニが食感や風味は一番美味しいです。

キタムラサキウニ(北紫雲丹)の地方名

キタムラサキウニ(北紫雲丹)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・オニガゼ
・ノナ
・シロウニ

キタムラサキウニ(北紫雲丹)のまとめ

キタムラサキウニはエゾバフンウニとともに、日本を代表するウニです。
身が大きく比較的あっさりとした味わいでとても美味しく高級品です。
板ウニでもとっても高級ですが、塩水のウニや殻ウニなど更に高級なウニもあります。
ウニ嫌いでもなぜか北海道では食べられるという声をよく聞きますが、その理由はミョウバンに漬けていないからだと思います。
ウニの苦みはミョウバンに漬けられていることが原因だからです。
ウニはとてもデリケートな食材で鮮度が落ちるのが早いため、美味しいウニを食べるのであれば産地に足を運ぶのが一番です。

きのした生魚店でもキタムラサキウニをおりますので、ぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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