シロギス(キスゴ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

釣り好きにはお馴染みのお魚「シロギス」。
今年も、「シロギス」の季節がやってまいりました。
シロギスは食用としても人気があり、江戸前天ぷら種としてなくてはならないものです。
身質は柔らかく上品な味わいで、刺身や煮付け天ぷらなど、色々な調理法で楽しむことができます。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はシロギスの秘密すべてご紹介します。

シロギス(キスゴ)の基本情報

しろぎす

シロギス(キスゴ)の種類・寿命

シロギスは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目キス科キス属に属します。
シロギスのなかまには、「アオギス」「ホシギス」「モトギス」などがいます。
また、シロギスの寿命は4〜5年以上で、1年で3センチ程度、2年で7センチ程度、3年で13センチ程度、4年で15センチ程度まで成長し成魚となります。

シロギス(キスゴ)の生態・食性

シロギスは東アジアからオーストラリア近海まで分布しています。
シロギスは沿岸域や浅瀬に多く生息しており、海水温の高い夏は浅場を泳ぎ、海水温の低い冬は深場に潜ります。
シロギスは群れで移動し、小さな魚や甲殻類などを食べて生活しています。
シロギスの口は下向きにあり、海底の生き物を探っています。
また、シロギスの産卵期は初夏から秋にかけてです。
メスは数十万個の卵を水中に放出します。

シロギス(キスゴ)の特徴と代表産地

外見 体長は15センチ程度
体色は赤身がかった灰色
体形は細長い
背ビレに斑紋がない
上品な味わい
透明感のある白身
熱しても硬くならない
柔らかくジューシー
ウロコが細かく硬い
6月~8月
漁方 底曳網(ごち網漁)
刺網漁
産地 愛媛県
静岡県
和歌山県

シロギス(キスゴ)の由来の秘密

シロギス(キスゴ)の由来

地方名である「キスゴ」が本来の呼び名です。
性質が素直で飾り気のない(生直(きす))魚(ご)という意味です。
また、岸に多く見られることから「キシ」と呼ばれ、それが転じ「キス」と呼ばれたという説もあります。

シロギス(キスゴ)を漢字で書くと「白鱚」

シロギスを漢字で書くと「白鱚」です。
シロギスはめでたい時によく食べられていたことから、魚ヘンに「喜」で「鱚」と書きます。
また、シロギスは体色が白みがかっていることから「白鱚」となりました。

シロギス(キスゴ)を英語で書くと「Japanese sillago」

シロギスは英語では一般的に「Japanese sillago」と呼ばれています。
日本を代表する魚で東アジアで多く見られることから「Japanese」が付けられ、「sillago」はキス属を表します。

シロギス(キスゴ)の栄養

シロギスはヘルシーなタンパク源で、良質なタンパク質を多く含む食材です。
また、うま味成分であるアミノ酸も豊富です。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・鉄分(貧血の防止)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

シロギス(キスゴ)の5つの目利きポイント!

シロギスにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにシロギスにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyシロギスを是非見つけてください。

1.透明感がある
2.体色が少し赤みがかっている
3.目が黒く澄んでいる
4.身に張りがある
5.エラが鮮やかな赤

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

キスゴのさばき方

店主がキスゴの開きを1ステップずつ丁寧にご紹介します。

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シロギス(キスゴ)のおもしろ情報

シロギス(キスゴ)の地方名

シロギス(キスゴ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・キスゴ:全国各地
・コズノ:兵庫県
・カハキ:大阪府
・アカギス:徳島県
・シラギス:東京都、大阪府
・キス:東京都
・キスコ:秋田県
・カワギス:鹿児島県
・サバ:鹿児島県
・キツゴ:島根県
・ナタギス:島根県
・ホンギス:島根県
・マギス:東京都

シロギス(キスゴ)の付く地名

碇ケ関諏訪平(いかりがせきすわだいら) 青森県平川市
息栖(いきす) 茨城県神栖市
浮洲町(うきすちょう) 新潟県新潟市中央区
沖洲(おきす) 茨城県行方市
沖須町(おきすまち) 大分県宇佐市
小月杉迫(おづきすぎさこ) 山口県下関市
上積翠寺町(かみせきすいじまち) 山梨県甲府市
木次町宇谷(きすきちょううだに) 島根県雲南市
木次町上熊谷(きすきちょうかみくまたに) 島根県雲南市
木次町木次(きすきちょうきすき) 島根県雲南市
木次町北原(きすきちょうきたはら) 島根県雲南市
木次町北原尾白(きすきちょうきたはらおじろ) 島根県雲南市
木次町里方(きすきちょうさとがた) 島根県雲南市
木次町下熊谷(きすきちょうしもくまたに) 島根県雲南市
木次町寺領(きすきちょうじりょう) 島根県雲南市
木次町新市(きすきちょうしんいち) 島根県雲南市
木次町西日登(きすきちょうにしひのぼり) 島根県雲南市
木次町東日登(きすきちょうひがしひのぼり) 島根県雲南市
木次町平田(きすきちょうひらた) 島根県雲南市
木次町山方(きすきちょうやまがた) 島根県雲南市
木次町湯村(きすきちょうゆむら) 島根県雲南市
木須町(きすちょう) 佐賀県伊万里市
木月住吉町(きづきすみよしちょう) 神奈川県川崎市中原区
木造浮巣(きづくりうきす) 青森県つがる市
下積翠寺町(しもせきすいじまち) 山梨県甲府市
附洲新田(つきすしんでん) 千葉県香取市
碧水(へきすい) 北海道雨竜郡北竜町
松ケ崎杉ケ海道町(まつがさきすぎがかいどうちょう) 京都府京都市左京区
三崎町引砂(みさきまちひきすな) 石川県珠洲市
南沖須賀(みなみおきすが) 高知県宿毛市

シロギス(キスゴ)のまとめ

シロギスは夏になると沿岸でよく見かけ、夏の味覚としてとても人気があります。
シロギスは古くから日本人に親しまれてきた食材で、柔らかくジューシーで上品な味わいはシロギスならではです。
シロギスは、刺身で食べても煮ても焼いても揚げてもとても美味しい魚です。
きのした生魚店でも新鮮なシロギスを仕入れておりますので、ぜひお問合せください。

今日もいい一日になりますように。

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