シャコ(蝦蛄)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

以前は広島県でも豊富に見かけていた「シャコ」。
最近はあまり見かけなくなり、高価な食材へとなりつつあります。
シャコは砂地や岩場など、海底の様々な場所に生息しています。
海岸線を散策すると、砂の中にシャコを見つけることができるかもしないです。
ただし、シャコは上手に周囲に溶け込んでいるため、見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
見た目はちょっと変わっており、宇宙人みたいな姿をしていますが、味は甘みがあり濃厚でとても美味しいです。

基礎知識からおもしろ雑学まで、今日はシャコの秘密すべてご紹介します。

シャコ(蝦蛄)の基本情報

シャコ(蝦蛄)の種類・寿命

シャコは節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)トゲエビ亜綱口脚目(シャコ目)シャコ上科シャコ科シャコ属に属します。
シャコのなかまには、「ヨツトゲシャコ」「セスジシャコ」「トゲシャコ」「ミカドシャコ」などがいます。
シャコの寿命は2年から3年程度です。
1年ほどで成魚になり、繁殖活動を始めます。

シャコ(蝦蛄)の生態・食性

シャコは海底や砂地などに生息しています。
シャコは夜行性で、昼間は砂や岩に潜み、夜になると活動を始めます。
シャコは擬態する生き物で、周囲の色に溶け込むのがとても上手です。
シャコは肉食性で、小魚や甲殻類などを食べて生活しています。
また、シャコの産卵期は春から夏にかけてです。
この時期になると、成熟したシャコが繁殖活動を始めます。
シャコは数千個の卵を産み、約1カ月ほどで孵化します。

シャコ(蝦蛄)の特徴と代表産地

外見 体長は10〜15センチメートル程度
体形は細長く頭部が突き出している
身体は扁平でしている
第二歩脚が大きい
体色は透明感のある茶色
身質は柔らかい
濃厚な甲殻類のうま味がある
甘みが強い
殻が硬い
7月~9月
漁方 底曳き網
刺し網
産地 愛知県
北海道

シャコ(蝦蛄)の由来の秘密

シャコ(蝦蛄)の由来

シャコを茹でると殻の色が淡い灰褐色から紫褐色に変わります。
それがシャクナゲの花の色に似ていることから、江戸時代には「シャクナゲ」と呼ばれていた。
それが転じ、「シャコ」と呼ばれた。

シャコ(蝦蛄)を漢字で書くと「蝦蛄」

シャコは漢字で書くと「蝦蛄」です。
漢字の「蝦」はエビやカニを表現しています。また「蛄」はカマキリを意味します。
シャコがエビやカマキリに似ていることから、この漢字表記が使用されています。

シャコ(蝦蛄)を英語で書くと「Oratosquilla oratoria」

シャコ(蝦蛄)を英語で書くと「Oratosquilla oratoria」です。
"Oratosquilla"は「カマキリ」という意味で、"oratoria"は「儀式的な」という意味を持ちます。
シャコがカマキリに似ており、儀式的な動きをすることからです。

シャコ(蝦蛄)の栄養

シャコは低カロリー高たんぱくな食材です。
また旨味となるグルタミン酸が豊富です。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・鉄分(貧血の防止)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

シャコ(蝦蛄)の5つの目利きポイント!

シャコにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにシャコにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyシャコを是非見つけてください。

1.足が動く
2.殻が透き通っている
3.触ると張りがある
4.目が輝いている
5.殻に艶がある

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

シャコ(蝦蛄)のおもしろ情報

シャコ(蝦蛄)の地方名

シャコ(蝦蛄)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ガザエビ:北海道
・ガサエビ:北海道、青森県
・シャク:愛知県
・シャッパ:長崎県、佐賀県
・ゼニヨミ:和歌山県
・アキシャコ:北海道

シャコ(蝦蛄)のことわざ

蝦蛄で鯛を釣る(しゃこでたいをつる)

わずかな元手や労力で大きな利益を得るという意味です。
「海老で鯛を釣る」が有名ですが、蝦蛄で鯛を釣るとも言います。
ぜひ使ってみてください。

シャコ(蝦蛄)の付く地名

・積丹郡積丹町(しゃこたんぐんしゃこたんちょう):北海道
・革堂町小川通武者小路下る(こうどうちょうおがわどおりむしゃこうじさがる):京都府京都市上京区
・革堂町武者小路通小川東入(こうどうちょうむしゃこうじどおりおがわひがしいる):京都府京都市上京区
・社光(しゃこう):北海道夕張市
・天赦公園(てんしゃこうえん):愛媛県宇和島市
・西無車小路町(にしむしゃこうじちょう):京都府京都市上京区
・武者小路町(むしゃこうじちょう):京都府京都市上京区

シャコ(蝦蛄)のまとめ

シャコはその特異な見た目と美味しさから、多くの人々に愛されています。
シャコは繊細な味わいで弾力がありとても美味しいです。
シャコは鍋や刺身、唐揚げなど、さまざまな料理法で楽しむことができます。
きのした生魚店でも新鮮なシャコを仕入れておりますので、ぜひお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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