ヒメダイ(オゴダイ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
フエダイのなかまで形は似ているけど体色が全体的にくすんだ印象の「ヒメダイ」。
姫には見えない姿カタチですが、刺身にすると上品で姫らしい味わいがします。
ヒメダイは流通量がとても少なくスーパーなどではなかなか見かけることのない魚ですが、高級料亭やお寿司屋さんでは美味しいととても人気の魚です。
またヒメダイは釣りの対象魚とてしても人気の魚です。
流通していないなら、ぜひ釣っちゃいましょう(^^)/
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はヒメダイ秘密すべてご紹介します。
目次
ヒメダイ(オゴダイ)の基本情報
ヒメダイ(オゴダイ)の種類・寿命
ヒメダイは顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ亜目フエダイ科ヒメダイ属に属します
ヒメダイ属のなかまには「オオヒメ」「キマダラヒメダイ」「キンメヒメダイ」「シマチビキ」「ハナフエダイ」「ナガサキフエダイ」などがいます。
またヒメダイの寿命は、13年ほどです。
ヒメダイ(オゴダイ)の生態・食性
ヒメダイは西太平洋から東インドまで分布しており、日本では東京都より南の暖かい海に多く生息しています。
ヒメダイは深海魚で水深100から200メートルほどの岩礁域で、エビや小魚などを食べて生活しています。
またヒメダイの産卵期は春から夏にかけてです。
ヒメダイ(オゴダイ)の特徴と代表産地
外見 | 体長は50センチ程度 体重は1キロ程度 体形は細長い紡錘形 全体的にくすんでいる印象 体色は赤みがかっている 目はくすんだ黄色 背ビレは黄みがかっている 尾ビレは赤褐色 尾ビレが綺麗なV字 頭が小さい 頭に斑紋がない 舌に歯帯がある |
味 | 透明感のある白身 マダイに似た食感 身に上品な甘みがある 皮は厚みがあり硬い クセのない味わい 熱しても硬く締まらない |
旬 | 2月~7月(通年味が良い) |
漁方 | 釣り |
産地 | 鹿児島県 東京都 高知県 沖縄県 |
ヒメダイ(オゴダイ)の由来の秘密
残念ながら、ヒメダイの由来ははっきり解明されていません。
姿が姫らしいならわかりますが、ヒメダイは少し派手さに欠けるような気もします。
しかし味わいは品がありとても美味しく、姫という名前が似合う味わいです!(^^)!
広島県では「チビキ」という名前で呼ばれており、 身が血のように赤いという意味です。
ヒメダイ(オゴダイ)の栄養
ヒメダイはうま味成分であるアミノ酸が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・鉄分(貧血の防止)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
ヒメダイ(オゴダイ)の5つの目利きポイント!
ヒメダイにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにヒメダイにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyヒメダイを是非見つけてください。
1.目に膨らみがあり澄んでいる
2.エラが鮮やかな紅色
3.カラダに艶がある
4.身に張りがある
5.体高が高くふっくらしている
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
マダイのさばき方
店主がマダイを三枚おろしから刺身用に捌きます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ヒメダイ(オゴダイ)のおもしろ情報
ヒメダイ(オゴダイ)の地方名
ヒメダイ(オゴダイ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・アカキコイ:鹿児島県
・アカサバ:静岡県
・アカトンボ:東京都伊豆
・イチキ:大阪府、京都府
・イナゴ:鹿児島県奄美大島
・オオヒメ:東京都伊豆、小笠原
・オオマス:東京都八丈島
・オゴダイ:東京都
・クルキンマチ:沖縄県
・グルクンマチ:沖縄県
・コヒメ:東京都八丈島
・コマス:東京都八丈島
・コマツ:鹿児島県種子島
・スイキ:高知県
・チイキ:高知県
・チキビ:和歌山県
・チヒキ:高知県
・チビキ:和歌山県、広島県、福岡県
・ヒメゴ:東京都伊豆、小笠原
・ヘエシ:高知県
・ホンチビキ:和歌山県
・マーマチ:沖縄県
・ママチ:沖縄県
・マルダイ:鹿児島県
・メダイ:広島県
ヒメダイ(オゴダイ)の付く地名
・志波姫大門南(しわひめだいもんみなみ):宮城県栗原市
ヒメダイ(オゴダイ)のまとめ
ヒメダイは流通量がとても少なく、あまりお目にかかることのできない魚です。
お寿司屋さんや高級料亭ではまれに食べることができます。
ヒメダイはあやかり鯛でマダイのなかまではありませんが、マダイに似た食感でうま味が強くとても美味しい魚です。
沖縄県では比較的多く漁獲されておりスーパーなどでも見かけることができますので、沖縄に行った際はぜひ食べていただきたいです。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。