トビウオ(飛魚)の七不思議。わかりやすく全て解説!
目次
トビウオ(飛魚)の七不思議!
おはようございます。
魚のなかで唯一飛ぶことができる「トビウオ」。
トビウオは空を飛ぶために、独自の進化を遂げてきました。
トビウオは水族館などで見かけることはなく、どのように泳いでどのように飛ぶのか知らない方も多いと思います。
そんなトビウオの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。
トビウオ(飛魚)は軽量設計
トビウオは空を飛ぶために、とても軽量なカラダをしています。
その秘密を2つご紹介します。
1つ目は、トビウオには胃がないということです。
胃がない魚を「無胃魚(むいぎょ)」といい、サンマやイワシ・メダカなども無胃魚にあたります。
なんとなく細長い魚は無胃魚かもしれません。
トビウオはプランクトンを食べますが、胃がないためすぐに消化し排出します。
2つ目は、トビウオの骨はスカスカということです。
トビウオの骨は骨密度が低く、スカスカな状態になっています。
こうして骨まで軽量化を図っています。
トビウオ(飛魚)はいつ飛ぶの?
どうやら、トビウオはずっと飛んでいるわけではないようです。
他の魚と同様、基本的には海中を泳いで生活しています。
では、どのような時に飛ぶのかというと、大ピンチの時です。
トビウオは天敵に海面に追い込まれた際に飛んで逃げます。
トビウオの天敵はマグロやシイラなど大型の魚ですので、トビウオが飛んでいる魚の下には大物が潜んでいるかもしれません。
またトビウオは音や光に驚いた際も飛ぶため、誤って船に突っ込んでしまうこともある様です( ;∀;)
トビウオ(飛魚)はまるで飛行機
トビウオは空を飛ぶために独自の進化を遂げてきました。
特にトビウオの胸ビレと腹ビレは翼のように進化し、その構造は飛行機の翼と同じです。
飛行機の翼には主翼と揚力を向上させるウィンヒレがあります。
トビウオの胸ビレは主翼の役割で、腹ビレはウィンヒレの役割を果たしています。
またトビウオのヒレ膜はとても頑丈で、空気抵抗にも強く発達しています。
トビウオ(飛魚)はツバメよりも速い
トビウオが飛ぶ姿を間近で見かけたことはありますか?
フェリーなどに乗っていると、たまにお目にかかることがあります。
思った以上に長く飛ぶな感じました。
トビウオは海面2メートルほどの高さを、100~300メートルほど飛ぶことができます。
トビウオは本気を出すと時速55キロものスピードが出るそうで、ツバメより飛行速度が速いことになります。
魚にしては本格的な飛行ではないでしょうか。
トビウオ(飛魚)の赤ちゃんは飛べるの?
草食動物などは産まれてすぐ歩くようになりますが、さてトビウオの赤ちゃんは飛べるのでしょうか?
トビウオは孵化後すぐに飛ぶことはできません。
しかし、2週間ほどでヒレが発達し飛ぶようになります。
成長がとても早い魚ですね(^^)/
鹿児島県のトビウオ(飛魚)はギネス世界記録保持者
トビウオは「滞空時間45秒」というギネス世界記録を持っています。
トビウオが飛ぶ姿は世界中で見ることができ、以前の滞空時間の最長記録はアメリカの42秒でした。
その記録を超えたのが日本のNHKのクルーです。
鹿児島県屋久島行のフェリーから撮影され、あまりにも長く飛ぶため鳥かと思ってしまったそうです。
トビウオ(飛魚)の卵はキャビア?
お寿司屋さんではお馴染みの魚卵、「トビコ」は食べたことがありますか。
「魚卵は嫌いだから、食べたことない!」と思ったあなた、知らぬ間に食べているかもしれません!(^^)!
子供に大人気のホッキガイサラダの軍艦にも、トビコはしっかりと入っています。
トビコはクセがなくプチプチっとした食感が魅力の魚卵で、「ゴールデンキャビア」とも呼ばれています。
このトビコの正体は、トビウオの卵なのです。
トビウオの卵を塩漬けにして製造されます。
トビウオと聞くと得体の知れない魚のような気がしますが、案外と身近な食品なのかもしれません。
トビウオ(飛魚)の七不思議のまとめ
西日本ではアゴ出汁などで馴染みのあるトビウオですが、生魚はなかなかお目にかかることがないと思います。
きのした生魚店では時期には生魚のトビウオも入荷しておりますのでお問合せください。
トビウオは大きな胸ビレが魅力的でとても可愛い魚ですので、もっと知ってもらいたいと思いご紹介しました。
トビウオ(飛魚)の目利きに関してはコチラをご確認ください。⇒トビウオ(飛魚)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
きのした生魚店では新鮮な生魚のトビウオを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。