トビウオ(アゴ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

今日は七夕祭りです。
七夕祭りといえばおそうめんですよね。
おそうめんの出汁として大活躍のトビウオ。
トビウオの出汁は「あごが落ちるほど美味しい!」ということから、「アゴ出汁」と呼ばれています。

広島県では「ナニコレ珍百景」にも出た、だし道楽のアゴ出汁の自動販売機が有名ですね。
この出汁は、本当に美味しすぎる(≧▽≦)

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はトビウオの秘密すべてご紹介します。

トビウオ(アゴ)の基本情報

トビウオ

トビウオ(アゴ)の種類・寿命

トビウオは硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区新骨亜区正新骨下区棘鰭上目スメグマモルフ系トウゴロウイワシ亜系ダツ目トビウオ亜目トビウオ科ハマトビウオ属に属します。
ハマトビウオ属のなかまには、「ハマトビウオ」「アヤトビウオ」「カラストビウオ」「チャバネトビウオ」「ツクシトビウオ」「ホソトビウオ」などがいます。
一般的にトビウオ科を総称してトビウオと呼びます。
そのなかで食用として扱われているのは、ハマトビウオ属です。

トビウオは寿命がとても短く1年ほどです。
そのため、こんなに特徴的な魚にもかかわらず、水族館などでは展示していません。
飼育がとても難しい様です(>_<)

トビウオ(アゴ)の生態・食性

トビウオは日本各地に分布しており、日本近海を回遊しています。
トビウオは海の表層近くで生息し、動物性プランクトンを食べて生活しています。
トビウオはマグロやシーラなどの捕食対象となっており、身に危険を感じた際は海面を滑空します。
時には数百メートルも飛ぶことがある様です。
想像以上によく飛ぶです。

またトビウオの産卵期は春から夏にかけてで、暖流に乗り北上します。

トビウオ(アゴ)の特徴と代表産地

外見 体長は35センチ程度
体形は細長い紡錘形
体色は背は濃青で腹は銀白色
胸ビレが非常に大きい
殿様バッタのように飛ぶ
透明感のある白身
とても淡白な味わい
血合いにうま味がある
クセのない味わい
熱すると身が締まる
8月~10月
漁方 刺し網
巻き網
定置網
産地 三重県

トビウオ(アゴ)の由来の秘密

トビウオの由来

トビウオは身に危険を感じると海面を飛ぶことができます。
そのため「飛魚(トビウオ)」と呼ばれた。

アゴの由来

西日本ではトビウオのことを「アゴ」と呼びます。
「あごが落ちるほど美味しい!」ということからです。

トビウオ(アゴ)の栄養

トビウオにはビタミンEが豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)

トビウオ(アゴ)の5つの目利きポイント!

トビウオにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにトビウオにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyトビウオを是非見つけてください。

1.身に張りがある
2.青く光っている
3.目に膨らみがあり澄んでいる
4.ヒレが乾燥していない
5.エラが鮮やかあ赤色

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

トビウオ(アゴ)のおもしろ情報

トビウオ(アゴ)の地方名

日本各地で人気のあるトビウオ(アゴ)は、地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アオトビ
・アカバネー
・アキトビウオ
・アグ
・アケ
・アンコ
・ウズ
・ウバアゴ
・オオトビ
・ガタ
・クサイ
・シントビウオ
・タチウオ
・タチョ
・タンポ
・ダンボ
・ツバクラウオ
・ツバクロ
・ツバクロウオ
・ツバサ
・ツバメウオ
・ツンバクロ
・トッピー
・トビイヨ
・トビオ
・トビノウオ
・トンビ
・トンベウオ
・トンボイオ
・ナツトビ
・ナツトビイヨ
・ヒーゴ
・ヒラキウオ
・ブグワー
・ブゼンオチ
・フユトビイヨ
・フルセン
・ヘージラウ
・ホントビ
・マルトビイヨ
・メチカアゴ
・ワタブター

七夕祭りとそうめん

七夕の日におそうめんを食べる習慣が昔からあります。
「なぜそうめんなのか?」と考える方もいらっしゃるかと思います。
理由は諸説ありますが、今日は3つご紹介します。

・中国では七夕に無病息災を祈願し索餅(さくべい)を食べており、それに見立てた。
・おりひめさまは織物が上手なため、裁縫が上達するよう糸に見立てた。
・そうめんを天の川に見立てた。

一尾飛ぶと下に千尾(いちびとぶとしたにせんび)

トビウオが一尾飛んでいると、その下には数万匹の魚がいるという意味です。
空を飛べるのはトビウオのみです。トビウオが飛ぶ理由は身に危険を感じたときですので、海中には大小様々な魚がいます。

トビウオ(アゴ)のまとめ

トビウオは出汁に加工されることが多く、あまり生魚は西日本で見かけることはありません。
関東では昔から一般的に食べられており、時期になると生魚のトビウオも多く流通しています。
出汁が美味しいトビウオですが、刺身もうま味がありとても美味しいです。
きのした生魚店では新鮮なトビウオやアゴ出汁を仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

Follow me!