ウスバハギ(薄葉剥)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

カワハギ3種のなかで最も安価で美味しい「ウスバハギ」。
日本で食用とされているカワハギは、「カワハギ」「ウマヅラハギ」「ウスバハギ」の3種類です。

ウスバハギは大型のカワハギで価格もお手頃で美味しいことから、居酒屋さんなどでは大活躍の魚です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はウスバハギ秘密すべてご紹介します。

ウスバハギ(薄葉剥)の基本情報

ウスバハギ

ウスバハギ(薄葉剥)の種類・寿命

ウスバハギは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目カワハギ科ウスバハギ属に属します。
ウスバハギ属のなかまは「ソウシハギ」です。
カワハギ科のなかまには、「カワハギ」「ウマヅラハギ」「アミメハギ」「センウマヅラハギ」「ヒゲハギ」「ヨソギ」などがいます。
主に食用とされているカワハギは、「カワハギ」「ウマヅラハギ」「ウスバハギ」です。

またウスバハギの寿命は、10年ほどです。

ウスバハギ(薄葉剥)の生態・食性

ウスバハギは世界中の熱帯から亜熱帯地域に広く分布しています。
日本近海では北海道より南の海域に生息しており、水深150メートルほどの海底を群れで泳いでいます。
ウスバハギは肉食で鋭い歯を持っており、貝類や甲殻類などを食べて生活しています。

また、ウスバハギは初夏から秋口にかけて産卵します。

ウスバハギ(薄葉剥)の特徴と代表産地

外見 体長は75センチ程度
カタチは極端に側扁している
頭に鋭い角がある
体色は青みがかった灰色
小さく黒い斑紋がある
皮はざらざらしている
カラダが特に薄ぺらい
歯が鋭い
とても淡白な白身
身に締まりがある
クセのない味わい
肝が美味しい
カワハギより味が劣る
熱しても身が締まらない
10月~2月
漁方 定置網
産地 三重県
和歌山県
神奈川県

ウスバハギ(薄葉剥)の由来の秘密

カワハギの由来

カワハギは硬くて丈夫な皮に覆われており、皮を剥いで調理することから「カワハギ」と言います。

ウスバハギ(薄葉剥)の由来

ウスバハギはカワハギのなかでも特にカラダが薄く葉のように見えることから、「薄葉剥(ウスバハギ)」と言います。

ウスバハギ(薄葉剥)の栄養

ウスバハギはとても高タンパク低カロリーな白身魚ですが、どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

ウスバハギ(薄葉剥)の5つの目利きポイント!

ウスバハギにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにウスバハギ(薄葉剥)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyウスバハギを是非見つけてください。

ウスバハギは皮が分厚いため、死後も色の変化がないため目利きが難しい魚です。

1.身に張りがある
2.ずんぐりカラダが丸い
3.目に膨らみがあり澄んでいる
4.ヒレが乾燥していない
5.身に透明感がある
(皮を剥いでいた場合)

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

カワハギのさばき方

店主がカワハギを刺身にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ウスバハギ(薄葉剥)のおもしろ情報

ウスバハギ(薄葉剥)の地方名

日本各地で人気のあるウスバハギは、地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アンカン:石川県
・ウキウマズラ:神奈川県
・ウチワハギ:兵庫県
・ウチワハゲ:高知県
・ウマヅラ:鹿児島県
・オキウマヅラ:神奈川県
・オキハギ:高知県
・オキハゲ:沖縄県
・オキメンボウ:山口県
・グンカンバケ:石川県
・サラサスッペ:島根県
・サンシン:沖縄県
・サンシンケーケ:沖縄県
・サンスナー:沖縄県
・サントク:福岡県
・サンポテ:高知県
・シイラメンボ:山口県
・シャクシハゲ:和歌山県
・シャボテン:和歌山県
・シャミセンハゲ:徳島県
・シロウマ:神奈川県
・シロハギ:高知県
・シロハゲ:徳島県
・シロメンボウ:島根県
・ツノコ:鹿児島県
・ハゲ:高知県
・ハゲノウオ:鹿児島県
・メンボウ:島根県
・ラケット:和歌山県

カワハギは「海のヘリコプター」

カワハギの泳ぎ方はほかの魚と異なり特徴的な泳ぎ方をします。
一般的な魚は、胸びれと尾ビレを使って泳ぎますが、ウスバハギ(薄葉剥)は背びれと尻びれをひらひらさせながら泳ぎます。
この姿から「海のヘリコプター」と呼ばれています。

ウスバハギ(薄葉剥)のまとめ

ウスバハギは食用のカワハギのなかで最も安く肝も美味しいため、とても人気の魚です。
身にうま味はあまりありませんが、淡泊で食感がよく食べ応えがあります。
きのした生魚店では新鮮なウスバハギを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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