オオウナギ(大鰻)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

2022年の土用の丑の日は2回あり、7月23日(土)と8月4日(木)です。
江戸時代から高級魚として愛されてきた「ウナギ」。
ウナギを食べることは昔から一種のステータスでした。
土用の丑の日には少し贅沢をして、天然ウナギで精を付けてはいかがでしょうか。

「こんな大きいウナギ見たことない」と思ったら、オオウナギかもしれません。
一般的にウナギと呼ばれているのは「オオウナギ(大鰻)」です。
オオウナギ(大鰻)より大型のオオウナギは、ウナギと名は付きますがあまり人気のないウナギです。
大きく食べ応えはありますが、脂が少なく皮が硬いのが特徴です。
一般的に市場では流通しておらず、水族館などで見ることができます。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はオオウナギ(大鰻)の秘密すべてご紹介します。c

オオウナギ(大鰻)の基本情報

オオウナギ

オオウナギ(大鰻)の種類・寿命

オオウナギは硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区カライワシ下区ウナギ目ウナギ科ウナギ属に属します。
ウナギ属のなかまは「ニホンウナギ」「ヨーロッパウナギ」「アメリカウナギ」「オーストラリアウナギ」「ビカーラウナギ」など世界中に18種類ほど存在します。

またオオウナギの寿命はとても長く40年以上と言われており、大きい個体は体長2メートル体重20キロほどになります。
オオウナギはスタミナがある生き物だからこそ、栄養満点なのかもしれません。

オオウナギ(大鰻)の生態・食性

オオウナギは主に熱帯地域に分布しており、日本では沖縄や四国・九州などで見ることができます。
オオウナギは緩やかな川を好み、マングローブなどに生息しています。
オオウナギは夜行性で昼間は潜みじっとしており夜になると活発になりご飯を食べに行きます。
オオウナギは肉食で甲殻類や魚・カエルなどを食べて生活していますが、特にカニが好物のようです。

また、オオウナギの産卵期は解明されていません。

オオウナギ(大鰻)の特徴と代表産地

外見 体長は2メートル程度
カラダは細長い
体色は全体的に黒っぽい
カラダにまだら模様がある
胴が太く丸い
濃厚な味わいの白身
ウナギより脂が少ない
イヤミのない味わい
小骨は柔らかい
熱しても柔らかい
皮は厚みがあり硬い
漁方 置きバリ
延縄
セン
産地 宮崎県
高知県
鹿児島県

 

ウナギの由来の秘密

ウナギの由来2選

ウナギの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?

1つ目。ウナギの胸が黄色いことから「胸黄(ムナギ)」と呼ばれ、それが「ウナギ」に転じた。
2つ目。ウナギが細長い姿が棟の木に似ていることから「棟木(ムナギ)」と呼ばれ、それが「ウナギ」に転じた。

ウナギを漢字で書くと「鰻」

ウナギのカラダが細長く草木の「曼(ツル)」に見えることから、魚ヘンに「曼(ツル)」で「鰻」と書きます。

オオウナギの由来

オオウナギは大型のウナギのため、オオウナギと呼ばれた。

オオウナギ(大鰻)の栄養

オオウナギ(大鰻)はビタミンが豊富な白身魚です。
どのような栄養があるかまとめました。

・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

オオウナギ(大鰻)の5つの目利きポイント!

オオウナギ(大鰻)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにオオウナギ(大鰻)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyオオウナギ(大鰻)を是非見つけてください。

1.生きている
2.小顔に見える
3.ぬめりがある
4.大き過ぎない
5.全体的に平たく幅が広い(蒲焼)

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ウナギのさばき方

店主がウナギを蒲焼用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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オオウナギ(大鰻)のおもしろ情報

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オオウナギ(大鰻)の地方名

オオウナギ(大鰻)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・ウツボウナギ:和歌山県
・カーウナージャー:沖縄県
・カアンノジ:沖縄県
・カニクイ:三重県
・ガニクイ:三重県
・ゴマウナギ:三重県、徳島県
・カワウナギ:沖縄県

ウナギのことわざ

鰻の寝床(うなぎのねどこ)

入口が狭く奥行きのある場所や建物のこと。
ウナギが細長い筒状の場所に住んでいることから。

鰻登り(うなぎのぼり)

物事がみるみる急上昇していく様子のこと。
ウナギが水の中をまっすぐ上がっていく様子から。

蕪は鶉となり、山芋は鰻となる(かぶらはうずらとなり、やまいもはうなぎとなる)

思ってもみないようなことが起こることの例え。
カタチが似ているか蕪(かぶら)が鶉(うずら)になったり、山芋がウナギになったりすることは普通ないが、時にはそんなことが起こるという意味から。
「山の芋鰻になる(やまのいもうなぎになる)」とも言います。

また、反対の意味で「山の芋鰻とならず(やまのいもうなぎとならず)」ということわざもあります。

ウナギが付く地名

・鰻坂(うなぎざか):東京都新宿区市谷
・蒲焼町(かばやきちょう): 愛知県名古屋市
・鰻谷(うなぎだに): 大阪府大阪市心斎橋

オオウナギ(大鰻)のまとめ

ウナギは栄養価がとても高いですが、ニホンウナギのような柔らかさはありません。
市場に流通することがあまりない魚のため、見かけることはないかと思います。

きのした生魚店では天然ウナギの蒲焼を仕入れております。
土用の丑の日には少し贅沢をして、天然ウナギで精を付けてはいかがでしょうか。
興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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