アオハタ（キアラ）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

マハタ属のなかで小型の「アオハタ」。
アオハタは広島県では「キアラ」と呼ばれています。

漁獲量はマハタ属のなかでもっとも多く、比較的安価で売られています。
とは言え、スーパーなどでは並んでいることはめったにありません。

アオハタの身質は刺身で食べてもあまり硬くなく、適度に食感を楽しめることができとても美味しいです。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はアオハタ（キアラ）の秘密すべてご紹介します。

アオハタ（キアラ）の基本情報

アオハタ（キアラ）の種類・寿命

アオハタは硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ハタ族マハタ属に属します。
マハタ属のなかまは、「クエ」「キジハタ」「アカハタ」「マハタ」「モヨウハタ」「タマカイ」「ナミハタ」「オオスジハタ」などがいます。

また、アオハタの寿命は１０年ほどです。
大きい個体では６０センチを超えますが、市場に出回っている大きさは３０～４０センチほどの個体が多いです。

アオハタ（キアラ）の生態・食性

アオハタは暖かい海を好む魚で、日本では山形県から南の日本海側と房総半島より南の太平洋側に分布しています。
アオハタは水深１０～５０メートルの比較的浅い海域に生息し、エビや小魚などを食べて生活しています。

また、アオハタの産卵期は夏です。

アオハタ（キアラ）の特徴と代表産地

外見	体長は３０～４０センチ程度 体形は側扁している 体高がある 体色は全体的に黄色っぽい 頭部とヒレが大きい ヒレに厚みがある カラダに黄色い斑紋がある カラダに横縞が５本ある ヒレの先端が黄色い
味	半透明の白身 食感はそれほど硬くない クセや臭みがない 身に甘みがある うま味はほかのハタより少ない 熱すると身が締まる 皮が厚くゼラチン質 身離れがいい アラからいい出汁が出る
旬	１１月～６月
漁方	釣り 定置網
産地	長崎県 大分 島根県 鳥取県 福井県 石川県

 

 

アオハタ（キアラ）の由来の秘密

ハタの由来

ハタとは斑（はん）という意味です。
ハタ科のカラダにまだら模様（班）があることが由来です。

ハタを漢字で書くと「羽太」

ハタを漢字で書くと「羽太」です。
背ビレや尻ビレに太いトゲがあることから、「羽根（ヒレ）の太い魚」という意味です。

アオハタ（キアラ）の由来

アオハタの由来はカラダが青いことだと思っていたら、どう見ても青くはないです。
九州ではキジハタを「アコウ」と呼ぶのに対し、アオハタを「アオ」と呼んでいたことが由来とされています。
疑問が湧いてくるとは思いますが、詳しい由来はわかっていません( ;∀;)

アオハタ（キアラ）の栄養

アオハタ（キアラ）はうま味成分であるグルタミン酸を多く含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)

アオハタ（キアラ）の５つの目利きポイント！

アオハタ（キアラ）にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにアオハタ（キアラ）にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyアオハタ（キアラ）を是非見つけてください。

１．目に膨らみがあり澄んでいる
２．エラが鮮やかな紅色
３．カラダにぬめりがある
４．体色が色鮮やか
５．腹にハリがある

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

ハタのさばき方

店主がキジハタ（アコウ）を刺身用にさばきます。
１ステップずつ丁寧にご紹介します。
最新情報の受信はコチラから。⇒おさかな娘チャンネル登録

アオハタ（キアラ）のおもしろ情報

アオハタ（キアラ）の地方名

アオハタ（キアラ）は地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アオアラ：福岡県
・アオガナ：島根県
・アオナ：福岡県
・アオバ：島根県
・キアコウ：熊本県
・キアラ：山口県
・キカナ：島根県
・キナメラ：石川県
・キハタ：京都府
・シブクメ：熊本県
・ヌマカナ：島根県
・マス：三重県

アオハタ（キアラ）の付く地名

・青畑（あおはた）：福岡県豊前市

アオハタ（キアラ）のまとめ

アオハタはマハタ属のなかでも比較的安価で美味しい魚です。
マハタ属らしい食べ応えはありつつ、脂肪分はやや控え目です。
アオハタはマハタ属のなかで最も漁獲量がおおいですが、まだまだスーパーなどではお見掛けしないと思います。
きのした生魚店では新鮮なアオハタ（キアラ）を仕入れることができますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。