カタクチイワシ(小イワシ)の七不思議。わかりやすく全て解説!
目次
カタクチイワシ(小イワシ)の七不思議!
おはようございます。
広島県では今年も小イワシ漁が始まりました。
今年は比較的カラダが大きく脂ノリが良いようです。
広島県の夏の風物詩である「小イワシ」、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
きのした生魚店でも小イワシの刺身や天ぷらをご用意していますので、ご興味のある方はお問い合わせください。
今日はカタクチイワシ(小イワシ)の「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。
カタクチイワシ(小イワシ)は泳ぎながら眠る
水族館に行くと小イワシが群れで常に泳いでいる、幻想的な姿を見ることができます。
そのため「小イワシはいつ寝るの?」と思っている方もいらっしゃると思います。
小イワシは泳ぐことで酸素を取り入れる魚のため、泳ぎ続け完全に止まってしまうことはありません。
しかし、泳ぐ速度を落として泳ぎながら眠っているようです。
カタクチイワシ(小イワシ)は「the スイミー」
小イワシはとても小さい魚で、自然界では弱者です。
そのため大きい群れをつくり、大魚のように見せることで外敵から身を守っています。
小学校の国語の教科書にのっている「スイミー」はまさに小イワシの物語です。
カタクチイワシ(小イワシ)の省エネ術
小イワシは群れをなしてグルグル回っているイメージはありませんか?
右回りか左回りか意識してみるととてもおもしろいです。
実は小イワシの群れにはルールが存在します。
そのルールとは、一方向に回転するということです。
群れそれぞれにルールがあり、右回りの群れと左回りの群れが存在します。
右利きの小イワシが多いため、右回りの群れが多いと言われています。
小イワシの群れは一度回る方向が決まってしまうと、その後逆回転に変わることはありません。
このルールにより小イワシは省エネ泳ぎを実現させているのです。
一方向に回転することで渦の流れができ、泳ぐ力を節約することができ体力温存しています。
まさにサスティナブルですね!
カタクチイワシ(小イワシ)は鮮度落ちが早い
小イワシは鮮度が落ちるのがとても早い魚です。
その原因は、青魚の筋肉に豊富に含まれているヒスチジンという成分です。
ヒスチジンは死後バクテリアにより分解され、アレルギー物質であるヒスタミンへ変化していきます。
また小イワシはウロコが薄くて剥げやすく、身質が柔らかいことも鮮度落ちの原因となっています。
カタクチイワシ(小イワシ)は大きいお口
小イワシがごはんを食べている姿を見たことがありますか?
あの魚体からは想像できないくらい大きく口を開けています。
ひし形に開き、目の後ろ側まで口が開いています。
人間だときっとアゴが外れているレベルです(>_<)
小イワシは口を開きながら泳ぎ、動物性プランクトンや小魚を食べています。
できる限り多くのごはんを口の中に入れるため、大きいお口をしているのだと思います。
カタクチイワシ(小イワシ)を7回洗うと鯛の味
小イワシは魚らしいクセのある味わいの魚ですが、7回洗いあく抜きすると鯛の味がすると言われています。
特に瀬戸内海の小イワシは良質な動物性プランクトンを食べて育っているため、透明感があり繊細で味わい深い鯛のような風味がします。
カタクチイワシ(小イワシ)の旨み引き出し術
小イワシを美味しく食べるためには、ひと手間加えることが大切です。
そのひと手間とは「塩水」です。
海水と同じくらいの濃度の塩水をつくります。
小イワシの処理をしている間は、水ではなく塩水で洗います。
処理が終わった後は、塩水に最低でも2時間は浸しましょう。
こうすることで上品で雑味のないトロけるような味わいの、「小イワシ」になります。
カタクチイワシ(小イワシ)のさばき方
店主が小イワシをお刺身用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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カタクチイワシ(小イワシ)の七不思議のまとめ
小イワシは広島を代表する魚で、とても美味しい魚です。
ひと手間加えることで味が一変しますので、処理する際は塩水を使用してみてください。
カタクチイワシ(小イワシ)の目利きに関してはコチラをご確認ください。⇒カタクチイワシ(小イワシ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
また観賞魚としても人気の魚で水族館などでも見かけることが多いと思います。
ぜひしっかりと観察してみてください。
小イワシについて、もっと知ってもらいたいと思いご紹介しました。
きのした生魚店では新鮮な小イワシを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。