ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

比較的安価なフグで味も美味しいと人気の「ショウサイフグ」。
広島県では「ナゴヤフグ」という地方名で知られています。
フグと聞くと高いイメージがありますが、ショウサイフグは庶民的な価格で流通しおり料理屋さんでも人気の逸品です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はショウサイフグの秘密すべてご紹介します。

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の基本情報

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の種類・寿命

ショウサイフグは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目フグ科トラフグ属に属します。
トラフグ属のなかまには、「トラフグ」「アカメフグ」「クサフグ」「マフグ」「ゴマフグ」などがいます。
ほとんどのフグは有毒ですので取扱いは注意です。

また、ショウサイフグの寿命は１０年ほどです。

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の生態・食性

ショウサイフグは青森県から九州までの日本各地に分布しています。
ショウサイフグは肉食で小魚やエビなどを食べて生活しています。

また、ショウサイフグの産卵期は５月から７月ころです。

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の特徴と代表産地

外見	体長は３０センチ程度 体表にトゲがない 背が黒く腹が白い 背に黒い斑紋がある 腹に黄色い帯がある 断面は丸い
味	とても締まった白身 淡泊な味わい 身は弾力がある 熱しても硬く締まらない
旬	１１月～５月
漁方	底引網 定置網
産地	石川県 北海道 島根県 新潟県 福岡県 山口県

 

 

 

 

 

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の由来の秘密

フグの由来２選

フグの由来は諸説ありますがその中から２つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか？
１つ目。フグは捕食する際、水を吹き出して砂の中のエサを探すことから「フク（吹く）」と呼ばれており、それが「フグ」に転じた。
２つ目。フグは怒ると膨れることから「フクベ（ひょうたん）」と呼ばれており、それが「フグ」に転じた。

フグは漢字で書くと「河豚」

中国の河川にフグが生息しており、豚のような鳴き声をしていたことから「河豚」と書きます。
さて、フグは鳴き声を出すのでしょうか”(-“”-)”

ショウサイフグの由来

ショウサイフグはカラダの細かい班点があり波の気泡のように見えたことから「潮騒（シオサイ）」と呼ばれ、それが転じ「ショウサイフグ」となった。
ショウサイフグは漢字で「潮際河豚」と書きます。

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の毒

ショウサイフグは皮に毒があるため、皮とヒレは食べることができません。
身と白子のみ食用できることになっていますが、１０％の確率で身に弱毒を持っている個体があるため注意する必要があります。

ですので、ショウサイフグフグの調理は安心できるお店にお任せしましょう！

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の栄養

フグはとっても淡泊な白身魚でコラーゲンが豊富な魚です。どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・鉄分(貧血の防止)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・リン(歯や骨を丈夫にする)

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の５つの目利きポイント！

ショウサイフグにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにショウサイフグにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyショウサイフグを是非見つけてください。

１．身に張りがある
２．ずんぐりカラダが丸い
３．目に膨らみがあり澄んでいる
４．カラダにヌメリがある
５．身に透明感がある

よくわからない！という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

フグのさばき方

店主がトラフグを刺身（てっさ）・鍋（てっちり）用にさばきます。
トラフグには猛毒がありますので、フグ調理師免許取得もしくは娯楽としてご覧ください。
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ショウサイフグ（ナゴヤフグ）のおもしろ情報

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）の地方名

ショウサイフグは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・ナゴヤフグ：全国各地

・アオシバ：千葉県
・イソフグ：長崎県
・カマヤフグ：三重県
・ガンバチ：長崎県
・コガネフグ：和歌山県
・ゴマフグ：東京都
・コマル：福岡県
・コムギネヂ：和歌山県
・コメフグ：秋田県
・サバフグ：三重県
・シオサイフグ：和歌山県
・シヨオサイフグ：東京都、神奈川県
・シワフグ：香川県
・ススメフグ：熊本県
・スズメフグ：新潟県、福岡県、熊本県
・ダイコン：福岡県
・チーフグ：長崎県
・チャンフグト：鹿児島県
・チンチンブク：島根県
・ドクフグ：長崎県
・フグ：新潟県、福島県、熊本県
・フク：富山県
・フクツトオ：高知県
・フクト：高知県
・フグト：和歌山県
・フグトン：和歌山県
・マフク：富山県、熊本県
・マフグ：福島県、富山県、東京都
・マメフグ：新潟県
・メアカ：徳島県
・モフグ：福井県

フグのことわざ

河豚は食いたし命は惜しし（ふぐはくいたしいのちはおしし）

フグは食べたいけど命は惜しいということから、快楽や利益は得たいけどその後のたたりを考えるとためらってしまうこと。

河豚食う馬鹿、河豚食わぬ馬鹿（ふぐくうばか、ふぐくわぬばか）

フグを食べて死んでしまうのも愚かだけど、フグを食べず美味しさを知らないことも愚かだということ。
あなたならこの時代にフグを食べたでしょうか？私はきっと食べたと思います。

河豚にもあたれば、鯛にもあたる（ふぐにもあたれば、たいにもあたる）

運が悪い時はフグでなくても当たってしまうということから、いつどこで何が起こるかはわからないということ。

フグを含む地名

・海部郡海陽町（かいふぐんかいようちょう）：徳島県
・海部郡美波町（かいふぐんみなみちょう）：徳島県
・海部郡牟岐町（かいふぐんむぎちょう）：徳島県
・福手（ふぐて）：栃木県芳賀郡茂木町

ショウサイフグ（ナゴヤフグ）のまとめ

フグの中でも比較的安価で美味しいと人気のショウサイフグ。
特にショウサイフグの唐揚げは絶品です。
きのした生魚店では新鮮なショウサイフグを仕入れており、唐揚げもご用意しておりますのでお気軽にお問合せください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。