トリガイの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
寿司ネタとして人気のトリガイですが、どんな貝かご存知でしょうか。
お寿司屋さんでもスーパーなどでもむき身の開いた状態で売られているため、トリガイの本当の姿を見たことがある方は少ないと思います。
実はトリガイの黒い身は、トリガイの足なのです。
トリガイが国産の漁獲量がとても少なく、多くが輸入ものです。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はトリガイの秘密すべてご紹介します。
目次
トリガイの基本情報
トリガイの種類・寿命
トリガイは軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目ザルガイ科ワダチザル亜科トリガイ属に属します。
トリガイ属のなかまには「マダラチゴトリガイ」がいます。
ザルガイ科のなかまには「エゾイシカゲガイ」「アリソトリガイ」「ヒメシャコガイ」「カワラガイ」「ザルガイ」「シャゴウ」などがいます。
トリガイの寿命は短く1~2年ほどと言われていますが、なかには2~3年ほど生きるものもいます。
トリガイの生態・食性
トリガイは北海道を除く日本各地と朝鮮半島や中国沿岸に広く分布しており、水深10メートル程度の泥底に生息しています。
トリガイは海水を吸い込みプランクトンを食べて生活しています。
トリガイは酸素不足に弱いため、環境の変化などで、近年減少しています。
またトリガイの産卵期は2回あり、「春」と「秋」です。
トリガイの特徴と代表産地
外見 | 殻長7~10センチ程度 貝殻がふっくらとしている 貝殻が薄く割れやすい 貝殻は黄褐色 貝殻に放射状の溝が40本ある 貝殻に短い毛が生えている 足が黒く発達している |
味 | 生で食べると味がない 湯引くことで甘みが強くなる 熱すると身が締まる |
旬 | 4月~5月 |
漁方 | 底曳き網 |
産地 | 愛知県 千葉県 京都府 |
トリガイの由来の秘密
トリガイの由来2選
トリガイの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。トリガイの足が鳥のクチバシに似ていることから、「鳥貝(トリガイ)」と呼ばれた。
2つ目。トリガイの食感が鶏肉に似ていることから、「鳥貝(トリガイ)」と呼ばれた。
トリガイの栄養
トリガイにはビタミンB12が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・鉄分(貧血の防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
トリガイの5つの目利きポイント!
トリガイにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにトリガイにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyトリガイを是非見つけてください。
1.殻長6から7センチ程度
2.元気よく生きている
3.足が膨らんでいる
4.重量感がある
5.むき身は色が濃く肉厚
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
トリガイのおもしろ情報
トリガイの地方名
トリガイは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・カワトリガイ:大阪府
・トンボ:千葉県
トリガイを含む地名
・五色町鳥飼浦(ごしきちょうとりかいうら):兵庫県洲本市
・五色町鳥飼上(ごしきちょうとりかいかみ):兵庫県洲本市
・五色町鳥飼中(ごしきちょうとりかいなか):兵庫県洲本市
・鳥飼(とりかい):福岡県福岡市城南区
・鳥飼(とりかい):福岡県福岡市中央区
・鳥飼上(とりかいかみ):大阪府摂津市
・鳥飼下(とりかいしも):大阪府摂津市
・鳥飼新町(とりかいしんまち):大阪府摂津市
・鳥飼中(とりかいなか):大阪府摂津市
・鳥飼西(とりかいにし):大阪府摂津市
・鳥飼野々(とりかいのの):大阪府摂津市
・鳥飼八防(とりかいはちぼう):大阪府摂津市
・鳥飼八町(とりかいはっちょう):大阪府摂津市
・鳥飼本町(とりかいほんまち):大阪府摂津市
・鳥飼銘木町(とりかいめいもくちょう):大阪府摂津市
・鳥飼和道(とりかいわどう):大阪府摂津市
トリガイのまとめ
トリガイは湯引きされた輸入品は多くみられますが、国産のトリガイは数が少なくとても貴重な食材です。
国産のトリガイは風味と食感がよくとても美味しい貝です。
きのした生魚店では新鮮なトリガイを仕入れておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。