エゾボラ(マツブ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
エゾボラはマツブという名前で市場に流通しており、高級な寿司ネタとして人気があります。
サザエよりクセがなくコリコリとした食感がたまらない珍味です。
エゾボラ属の貝を総称して「ツブ貝」と呼び、20種類以上が流通しています。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はエゾボラ(マツブ)の秘密すべてご紹介します。
目次
エゾボラ(マツブ)の基本情報
エゾボラ(マツブ)の種類・寿命
エゾボラは軟体動物門腹足綱前鰓亜綱真腹足目(吸腔目)エゾバイ科エゾボラ属に属します。
エゾボラ属のなかまを総称して「ツブ」と呼びます。
エゾボラ属のなかまには「ウスムラサキエゾボラ」「カラフトエゾボラ」「チョウセンボラ」「ヒレエゾボラ」「クリイロエゾボラ」など20種類以上います。
またエゾボラの寿命は解明されていませんが、20年以上と言われています。
エゾボラ(マツブ)の生態・食性
エゾボラは東北より北の日本近海に分布しており、北海道で多く漁獲されています。
エゾボラは水深10~120メートルのところに生息し、ナマコやゴカイなどを食べて生活しています。
また、エゾボラの産卵期は11月中旬から4月にかけてです。
エゾボラ(マツブ)の特徴と代表産地
外見 | 殻長25センチ程度 重さは1キロ程度 貝殻はピンク系の茶色 殻にヒレ状の突起が並ぶ 殻に成長脈がある 身は綺麗なハダイロ |
味 | 磯の香りがする 甘みが強い シコシコとした食感 濃厚なうま味がある |
旬 | 4月~9月 |
漁方 | カゴ漁 |
産地 | 北海道 |
エゾボラ(マツブ)の由来の秘密
エゾボラは蝦夷地(えぞち)今の北海道で多く漁獲されていたため、「エゾボラ」と呼ばれた。
また、「ボラ」とは巻貝のことを言います。
エゾボラを漢字で書くと「蝦夷法螺」です。
エゾボラ(マツブ)の栄養
エゾボラは高タンパク低脂質な食材です。
どのような栄養があるかまとめました。
・鉄分(貧血の防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
エゾボラ(マツブ)の5つの目利きポイント!
エゾボラにも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにエゾボラにも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyエゾボラを是非見つけてください。
1.できる限り大きいもの
2.元気よく生きている
3.触るとすぐに縮む
4.重量感がある
5.身が締まっている
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
エゾボラ(マツブ)のおもしろ情報
エゾボラ(マツブ)の地方名
エゾボラは地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・マツブ:北海道
・ケツブ:青森県
・ツブ:関東地方
エゾ・ツブを含む地名
・蝦夷森(えぞもり):岩手県下閉伊郡田野畑村
・夷ケ沢平(えぞがさわたいら):青森県上北郡横浜町
・えぞ花(えぞばな):青森県上北郡七戸町
・蝦貫(えぞぬき):福島県福島市
・江曽原(えぞはら):山梨県山梨市
・粒浦(つぶうら) 岡山県倉敷市
・粒江(つぶえ) 岡山県倉敷市
・粒江団地(つぶえだんち) 岡山県倉敷市
・東粒浦(ひがしつぶうら) 岡山県倉敷市
エゾボラ(マツブ)のまとめ
エゾボラはしこしことした食感と、噛めば噛むほどに広がる濃厚な旨みがあります。
「ツブ貝」のなかでもっとも高価な貝で大きいほど高値で取引されています。
大きいエゾボラはとても美味しく食べ応えもあります。
きのした生魚店では新鮮なエゾボラを仕入れておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。