アカガイ(赤貝)の七不思議。わかりやすく全て解説!

アカガイ(赤貝)の七不思議!

アカガイ
おはようございます。

貝好きの私が貝の中でもっとも好きなのが「アカガイ」。
アカガイはほかの貝とは別格の風味を持っています。
しなやかな歯ごたえと磯の風味とほのかな酸味が味わえます。

なぜこんなに美味しいのか、そのなぞを解いていきましょう。

今日はアカガイの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

アカガイには血液がある

アカガイは開けた瞬間たくさんの血液が流れ出ます。
この血液にはヘモグロビンが豊富に含まれており、人間の血液に似ています。
ヘモグロビンを持っている貝は、アカガイだけです。
アカガイはヘモグロビンを含んでいるおかげで、酸素欠乏にもある程度耐えることができます。

ヘモグロビンには鉄分が多く含まれているため、貧血予防にも効能があると言われています。
アカガイはカラダにいい成分をたくさん含んでおり優秀食品なのです。

そのアカガイ偽物?

アカガイとして流通しているモノには、本当はアカガイではなくアカガイのなかまであることが多くあります。
缶詰のアカガイの原料は「サルボウ」というアカガイのなかまです。
アカガイは高級品のため、基本的に加工品のアカガイはアカガイではないです。

アカガイと近縁種(きんえんしゅ)を見分けるポイントは貝殻の放射状の溝の数です。

・アカガイ:42~43本
・サトウガイ:38本
・サルボウ:30~32本

溝の数をかぞえるなんて大変という方は、とにかく大きいものを選びましょう。
アカガイと比較し「サトウガイ」や「サルボウ」は小さいモノが多いです。

アカガイには水管がない

多くの貝は水管を持っておりそこから水を出し入れし、栄養を取ったり不要なモノを吐き出し足りします。
しかし、アカガイは水管をもっていません。
どのように生きているかというと、外套膜(がいとうまく)に水の入口と出口をつくり水を出し入れしています。
このようにアカガイには水管がないため、アサリのように泥に深く潜ることはできません。

ヒモの方が美味しい

アカガイは貝のなかでは珍しく、身よりヒモの方が美味しいと言われています。
ヒモというのは外套膜(がいとうまく)のことで、上記で説明した通り水管を持っていないため外套膜が発達しています。

アカガイのヒモはコリコリとした食感と風味が豊かで美味しいと、珍重されています。

アカガイと鮮度

アカガイの鮮度を確認する方法はふたつあります。
まず、口が開いているときは指を入れて確認します。
鮮度がいいアカガイは勢いよく口が閉じます。

つぎに、口が締まっている場合はアカガイを持って左右に振ります。
鮮度がいいアカガイは身が揺れないため音がしません。

寿司ネタの「玉」とは

アカガイは高級お寿司屋さんでは人気のネタです。
そこではアカガイを「玉(たま)」と呼んでいます。
アカガイのむき身が玉のように丸いことが由来ですが、近縁種の「サトウガイ」や「サルボウ」は玉とは呼びません。

アカガイの危機!

アカガイは近年減少しており、希少性が高くなっています。
減少の原因は水温です。
アカガイは水温にとても敏感な生き物で、水温が27℃を超えると生きていくことができません。
近年の温暖化により水温が上昇し、数が極端に減少していきました。

どうにかしてアカガイを守りたいですが、私には何ができるのでしょうか。

アカガイ(赤貝)のさばき方

店主がアカガイをお刺身にさばきます。1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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アカガイ(赤貝)の七不思議のまとめ

アカガイは風味が命です。
食べる直前にさばくことで、本当に美味しく食べることができます。
しなやかな歯ごたえと磯の風味とほのかな酸味をぜひ感じていただきたいです。

アカガイの目利きに関してはコチラをご確認ください。⇒アカガイの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

大好きな赤貝について、もっと知ってもらいたいと思いご紹介しました。
きのした生魚店では新鮮なアカガイを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

今日もいい日になりますように。

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