アンコウの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

お鍋の季節がやってまいりました。
お鍋を食べる機会は多いと思いますが、アンコウ鍋は食べたことがありますでしょうか。
アンコウ鍋は昔からありますが、食べたことがないという方は実はとても多いです。
プルプルの身とあん肝のコクがたまらない逸品です。

アンコウは捨てるところがないと言われており、歯以外すべて食べることができます。
部位それぞれの違う味わいを楽しむのがアンコウ鍋の醍醐味です。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はアンコウの秘密すべてご紹介します。

アンコウの基本情報

アンコウ

アンコウの種類・寿命

アンコウは顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正骨下区側棘上目アンコウ目アンコウ科アンコウ属に属します。
アンコウ科のなかまには「キアンコウ」「シモフリハナアンコウ」「ノドグロヒメアンコウ」などがいます。
日本で食用として市場に出回っているのは「アンコウ」と「キアンコウ」の2種類です。

またアンコウの寿命は長く10年ほどと言われており、オスよりメスのほうが大きく寿命も長いです。

アンコウの生態・食性

アンコウは北海道から九州まで広く分布しており、水深600メートルまでの深海で生活しています。
アンコウは砂泥底を胸ビレと腹ビレを使って歩いて移動します。
頭から出ているアンテナを疑似餌に見立て小魚をおびき寄せ、ガブっと丸呑みします。

またアンコウの産卵期は4月から6月頃です。

アンコウの特徴と代表産地

外見 体長は40センチ程度
オスよりメスのほうが大きい
体形は踏みつぶされたようなカタチ
体色は黒っぽい茶褐色
口がとても大きい
口腔内に白い斑紋がある
小さく鋭い歯がある
頭にアンテナのようなものがある
胸ビレが腕のように発達している
ウロコがなく皮はブヨブヨしている
淡泊な味わいの白身
歯以外すべて食べられる
皮にはコラーゲンがたっぷり
肝は濃厚な味わい
熱しても硬くならない
12~2月
漁方 底曳網
産地 山口県
島根県
茨城県
【輸入】
中国
韓国

 

 

 

 

 

アンコウの由来の秘密

アンコウの由来2選

アンコウの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。アンコウの口が平たいことからアゴに着目して、「アゴ」⇒「アンゴウ」⇒「アンコウ」に転じた。
2つ目。ヒキガエルに姿が似ていることから、「アンゴウ(ヒキガエルの意味)」と呼ばれ「アンコウ」に転じた。

アンコウは漢字で書くと「鮟鱇」

アンコウは漢字で書くと「鮟鱇」と書きます。
「アンコウ」の響きから「安(アン)廉(コウ)」の字が当てられ、それぞれに魚ヘンが付き「鮟鱇(アンコウ)」となりました。
また、体形が琵琶(ビワ)に似ていることから、「琵琶魚」とも書いてました。

アンコウの栄養

アンコウの身は脂質が少なく低カロリーな食材です。あん肝にはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)

アンコウの5つの目利きポイント!

アンコウにも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにアンコウにも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyアンコウを是非見つけてください。

1.全体的に透明感がある
2.カラダぬめりに艶がある
3.舌が綺麗なピンク色
4.身に張りがある
5.腹が膨らんでいない

よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。

アンコウのおもしろ情報

アンコウの地方名

アンコウは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・アンコ:三重県
・クツアンコウ:東京都

アンコウのことわざ

鮟鱇の待ち食い(あんこうのまちぐい)

アンコウは大きな口を開けて、魚が口に入ってくるのを待ちます。
そのことから、働かずにじっと待ち利益を得るという意味です。

アンコウが付く地名

・安岡寺町(あんこうじちょう):大阪府高槻市

アンコウのまとめ

アンコウはすべて食べることができます。
身やあん肝のほかに、ヒレや胃など様々な部位を楽しむことができます。
きのした生魚店でも新鮮なアンコウを仕入れておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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