マガキ(牡蠣)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
「広島と言えばカキ(牡蠣)!」というほど、言わずと知れた名産品。
カキの種類は多く25種類ほどあり、広島のカキの種類はマガキ(真牡蠣)です。
マガキは殻が小さく身が大きくぷっくりしているのが特徴です。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はマガキ(牡蠣)の秘密すべてご紹介します。
目次
マガキ(牡蠣)の基本情報
マガキ(牡蠣)の種類・寿命
マガキはカキ目イタボガキ科マガキ属に属します。
マガキ属のなかまには「イワガキ」「シカメガキ」「スミノエガキ」などがいます。
また、マガキの寿命は8から10年ほどです。
市場に出回っているマガキのほとんどが1から2年ほどのものです。
マガキ(牡蠣)の生態・食性
マガキは日本各地に生息していますが、市場に出回っているモノはほとんどが養殖です。
マガキは世界中で注目されている食材で、世界各地で養殖も盛んにおこなわれています。
マガキは「交代的雌雄同体」の生き物です。
交代的雌雄同体とは、別個体で交代しながらオスメスの役割りをし生殖することを意味します。
また、マガキの産卵期は6月から8月にかけてです。
受精後2から3週間で固着生活に入ります。
固着し潮の流れによりエサを取り込んでいるため、マガキには筋肉がほとんどありません。
マガキ(牡蠣)の特徴と代表産地
外見 | 殻長20センチ程度 チョーク質の殻 殻が比較的長い 身のほとんどが内臓 貝柱は1つのみ |
味 | クリーミーな味わい 濃厚なうま味 独特な磯の香り 程よい塩味 |
旬 | 12月~3月 |
漁方 | 養殖 |
産地 | 広島県 宮城県 岡山県 岩手県 |
マガキ(牡蠣)の由来の秘密
カキは岩からたたき落として収穫することが由来でカキと呼ばれます。
また、カキは漢字で「牡蠣(カキ)」と書きます。
「蠣(カキ)」という漢字には「硬い虫」という意味があり、カキの貝殻が硬いことが由来です。
本来は一文字で「蠣(カキ)」でしたが、中国でカキがすべてオスだと勘違いされたことから「牡(オス)」という漢字が用いられるようになりました。
マガキ(牡蠣)の栄養
マガキ(牡蠣)は海のミルクと呼ばれるほど、完全栄養食品です。
どのような栄養があるかまとめました。
・タウリン(肝機能を高める、生活習慣病予防)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・鉄分(貧血の防止)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・パントテン酸(糖質、脂質の代謝を促す)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)
・アラニン(二日酔いの改善)
・プロリン(コラーゲンの生成を促す)
マガキ(牡蠣)の5つの目利きポイント!
マガキ(牡蠣)にも個体差は必ずあります。
一人ひとりみんな個性があるようにマガキ(牡蠣)にも個性があります。
下記をご参考にわたし好みのMyマガキ(牡蠣)を是非見つけてください。
1.殻が平たいカタチ
2.フタがきっちり閉じている
3.身がぷっくりしている
4.養殖もの
5.液体が透明
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
マガキ(牡蠣)のおもしろ情報
マガキ(牡蠣)の地方名
マガキ(牡蠣)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・エゾガキ
・イソガキ
・ウチガキ
・オチガイ
・シワガキ
・ハナタレガキ
・ヒラガキ
・ヒロシマガキ
マガキ(牡蠣)のことわざ
Rのない月の牡蠣はよくない(アールのないつきのかきはよくない)
月名を英語にした際、「R(アール)」が入っていない月のカキは食べるべきではないという意味。
「R(アール)」が入っていない月は5月から8月で、カキの産卵期にあたるため。
マガキ(牡蠣)を含む地名
・牛ケ瀬山柿町(うしがせやまがきちょう):京都府京都市西京区
・馬垣町(うまがきちょう):福井県福井市
・北玉垣町(きたたまがきちょう):三重県鈴鹿市
・西玉垣町(にしたまがきちょう):三重県鈴鹿市
・東玉垣町(ひがしたまがきちょう):三重県鈴鹿市
・馬掛(まがき):茨城県稲敷郡美浦村
・曲木(まがき):宮城県伊具郡丸森町
・曲木(まがき):福島県石川郡石川町
・南玉垣町(みなみたまがきちょう):三重県鈴鹿市
マガキ(牡蠣)のまとめ
海のミルクと言われているカキの中でも、特に味が濃厚なマガキ。
ぷっくりとした身質で生で食べても、焼いて食べてもとっても美味しいです。
きのした生魚店では大きい身質のブラント牡蠣を仕入れておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。