ネズミザメ(モウカザメ)の秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説
おはようございます。
広島県北部では日常的に「わに料理」として親しまれてきたネズミザメ。
広島県民でも食べたことがない方も多いかもしれません。
実は私もありませんでした”(-“”-)”
(サメは鮮度が落ちるとアンモニア臭がするため食わず嫌いでした。)
広島県では特に鮮度のイイサメが流通しており刺身でも食べることができます。
一度は食べてみる価値がありそうです。
ネズミザメの心臓はレバ刺しのような味で、とても美味しいです。
レバ刺しが好きなかたはコチラの記事もご覧ください。⇒幻の珍味、「もうかの星」を仕入れました。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はネズミザメ(モウカザメ)の秘密すべてご紹介します。
目次
ネズミザメ(モウカザメ)の基本情報
ネズミザメ(モウカザメ)の種類・寿命
ネズミザメはネズミザメ目ネズミザメ科ネズミザメ属に属します。
ネズミザメ属のなかまは「ニシネズミザメ」で本種と2種のみです。
ネズミザメの寿命はオスが5年、メスが10年ほどとメスのほうが長生きです。
ネズミザメ(モウカザメ)の生態・食性
ネズミザメは日本海側では青森県から九州まで、太平洋側では青森県から神奈川県に生息しています。
またオホーツク海、ベーリング海、北太平洋、カリフォルニアに広く分布しています。
暖かくなる春から夏に北上し、秋から冬にかけて南下します。
ネズミザメはおもにサケやマスなどを食べて生活しています。
そのため漁師さんからはイヤがられています。
またネズミザメの産卵期は、3月~5月にかけてです。
ネズミザメ(モウカザメ)の特徴と代表産地
外見 | 体長は3メートル程度 体色は全体的に灰色 きれいな紡錘形(ぼうすいけい) 第一背ビレ・胸ビレが大きい 第二背ビレ・尻ビレが小さい |
味 | 上品な味わい まったくクセがない 身がしっとりしている 独特の弾力がある ほのかに酸味がある 心臓はレバ刺しのような味わい 熱してもパサつかない |
旬 | 12月~3月 |
漁方 | 延縄(はえなわ) 流し網(ながしあみ) 突きん棒(つきんぼう) 定置網(ていちあみ) |
産地 | 宮城県 青森県 岩手県 山形県 福島県 |
ネズミザメ(モウカザメ)の由来
の秘密
ネズミザメの由来
ネズミザメの由来は、姿カタチがネズミに似ていることです。
また、カラダのなめらかなサメということから、「滑り(ネズ)」が由来という説もあります。
ネズミザメを漢字で書くと、「鼠鮫」です。
ネズミザメの英語の由来
ネズミザメは英語で「Salmon shark(サーモン シャーク)」と言います。
サーモンを獲物として食べていることが由来です。
ネズミザメ(モウカザメ)の栄養
ネズミザメはタンパク質・ビタミンBが豊富です。
どのような栄養があるかまとめました。
・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
ネズミザメ(モウカザメ)の目利きポイント!
ネズミザメ(モウカザメ)にも個体差は必ずあります。一人ひとりみんな個性があるようにネズミザメ(モウカザメ)にも個性があります。下記をご参考にわたし好みのMyネズミザメ(モウカザメ)を是非見つけてください。
1.身に透明感がある
2.身に張りがある
3.アンモニア臭がない
よくわからない!という方ご来店ください。店主が詳しく解説します。
いつもと違う見方をすると魚選びがとっても楽しくなります。
ネズミザメの心臓のさばき方
店主がネズミザメの心臓「もうかの星」を刺身用にさばきます。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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ネズミザメ(モウカザメ)のおもしろ情報
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ネズミザメ(モウカザメ)の地方名
ネズミザメ(モウカザメ)は地域によりユニークな名前で呼ばれています。
・カトウザメ:北海道
・ゴウシカ:東京都
・モロコ:山梨県
・シオサワラ:岐阜県
・ナマボタ:岐阜県
・モーカ:岐阜県
・ボタ:岐阜県
・フカザメ:新潟県
・モカ:東京都
・オキザハラ:沖縄県
・ネズミ:青森県、福島県、福井県
・カドザメ:青森県
・モウカサメ:宮城県、福島県、茨城県、群馬県、岐阜県
・モロ:栃木県
・ネズミワニ:広島県
・ラクダザメ:福島県
・ゴオシカ:東京都
・ナメタ:兵庫県
ネズミザメ(モウカザメ)のことわざ
エイ、タコ、ワニもうし
「エイの煮付け」「タコの酢のもの」「ワニのお造り」でもてなすという意味。
広島県北部のお祭りで、御馳走としてもてなされたことから。
サメが付く地名
・小泊鮫貝(こどまりさめがい):青森県北津軽郡中泊町
・鮫ノ口(さめのくち):青森県三戸郡五戸町
・鮫町(さめまち):青森県八戸市
・鮫浦(さめのうら):宮城県石巻市
・東白川郡鮫川村(ひがししらかわぐんさめがわむら):福島県
・鮫島(さめじま):静岡県富士市
・鮫島(さめじま):静岡県磐田市
・鮫ケ地(さめがんじ):愛知県弥富市
・鮫ケ地町(さめがんじちょう) 愛知県弥富市
ネズミザメ(モウカザメ)のまとめ
広島県ではワニ料理として昔から馴染みがあるネズミザメですが、新鮮なものはクセがなくとても美味しい味わいです。
ネズミザメは鮮度が落ちるとアンモニア臭がし、苦手に感じている方も多いかもしれません。
きのした生魚店では新鮮なネズミザメを仕入れておりますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。
今日もいい一日になりますように。