アカムツ（ノドグロ）の秘密すべてご紹介！基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

アカムツは、「東のキンキ、西のアカムツ」といわれるほどの、超高級魚で人気の魚です。
通年を通し脂がノリ「白身のトロ」とも言われています。
アカムツの人気は西高東低となっていましたが、近年では関東でもとても人気があります。

標準和名の「アカムツ」より「ノドグロ」という名のほうが知られているかもしれません。
「ノドグロ」は日本海側での呼び名でしたが、現在では全国各地で呼ばれています。

役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はアカムツの秘密すべてご紹介します。

1 アカムツ（ノドグロ）の基本情報
2 アカムツ（ノドグロ）の由来の秘密
3 アカムツ（ノドグロ）の栄養
4 アカムツ（ノドグロ）の５つの目利きポイント！
5 アカムツ（ノドグロ）のさばき方
6 アカムツ（ノドグロ）のおもしろ情報
- 6.1 アカムツ（ノドグロ）の地方名
7 アカムツ（ノドグロ）のまとめ

アカムツ（ノドグロ）の基本情報

アカムツ（ノドグロ）の種類・寿命

アカムツはホタルジャコ科アカムツ属に属し、１種類のみです。
ホタルジャコ科の仲間は「ホタルジャコ」「バケムツ」「オオメハタ」「スミクイウオ」などです。
よく似ている「クロムツ」とは全く異なる種類になります。

アカムツは成長がとても遅い魚で、１年で１０センチ、３年で２０センチほどに成長し成魚となります。
市場に多く流通している大きさは、２０センチほどのものと３５～４０センチほどの大きさです。

また、アカムツの寿命はオスとメスでことなります。

オスの寿命は５年ほどです。
メスの寿命は１０年ほどと倍近くになります。
メスは大きいものでは体長５０センチ、体重２キロほどまで成長します。

アカムツ（ノドグロ）の生態・食性

アカムツは北海道からオーストラリアまでの西太平洋に広く分布しています。
日本では新潟県から長崎の日本海側と東北より南の太平洋側で多く漁獲されています。

水深１００～２００メートル程度の砂泥地に生息しており、小魚やエビなどを食べて生活しています。

また、アカムツの産卵期は夏から秋にかけてです。

アカムツ（ノドグロ）の特徴と代表産地

外見	体長３５～４０センチ程度体形は側扁し長い楕円形体色は全体的に赤い口が大きい小さく鋭い歯がある口のなかが真っ黒目が大きい黒目の周りが赤いウロコの縁にギザギザがある（しつりん）
味	上質な白身甘味とうま味のバランスがいい口に入れるとトロける脂の含有量がとにかく多い身の中に脂がある熱しても柔らかい適度な食感がある
旬	通年（特に１２～２月）
漁方	底曳き網釣り
産地	【国産】長崎県島根県山口県鹿児島県徳島県【輸入】韓国

アカムツ（ノドグロ）の由来の秘密

アカムツは「白身のトロ」と呼ばれるほど脂ノリが良いことから、「むつっこい」という言葉があてられ「ムツ」と呼ばれるようになりました。

また、ノドグロはその名の通り「喉が黒い」ことが由来です。

アカムツを漢字で書くと「赤鯥」です。

アカムツ（ノドグロ）の栄養

アカムツは高脂肪な白身魚です。
また、アミノ酸を豊富に含んでいます。
どのような栄養があるかまとめました。

・DHA(脳細胞の活性化や脳の発達に働きかける)
・EPA(血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる)
・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・ビタミンA(皮膚や粘膜を正常に保つ)
・ビタミンB群(神経の機能の正常化)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・鉄分(貧血の防止)
・葉酸(細胞の生まれ変わりを助ける働き)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・カリウム(細胞内の浸透圧を調整、むくみ防止)
・グルタミン酸(興奮系の伝達物質を分泌させる)
・グリシン(肌のハリと弾力を保つ)
・ロイシン(筋肉のエネルギー源)
・リジン(カラダの免疫力を高める)
・アスパラギン酸(ミネラルを体内に取り込む)