キンメダイの七不思議。わかりやすく全て解説!

キンメダイの七不思議!

おはようございます。

キンメダイは味がとてもよく見た目が美しいことから、昔から高級魚として人気の魚です。
キンメダイは生きていくために環境に適用し進化していき、今の綺麗でかわいらしい姿になっていきました。

そんなキンメダイの「七不思議」をとってもわかりやすくご紹介します。

キンメダイはあやかりタイ!

タイとキンメダイを比較
キンメダイ(金目鯛)には「タイ(鯛)」と名前が付きますが、実はタイの仲間ではありません。
実はあやかりタイ(鯛)なのです。

タイの仲間は水深20~200メートルの浅い海域に生息しているのに対し、
キンメダイは水深800メートルほどの深い海域に生息する深海魚です。

キンメダイはキンメダイ目キンメダイ亜目キンメダイ科キンメダイ属に属します。

タイと付いている理由は、水中で泳いでいるときのカラダの色が「桜ピンク」でマダイに似ているためです。

キンメダイの目が大きい

キンメダイは深海魚です。

深海魚の目は退化していることが多いです。
その理由は太陽の光が届かない深い海で生活している深海魚にとって目が必要ないためです。
嗅覚(きゅうかく)や触覚(しょっかく)などを進化させることで生き抜いてきました。

しかしながら、キンメダイの目は深海魚にもかかわらず大きいです。
この目は水深800メートルほどの深海のわずかな光をとらえるために発達したものです。

キンメダイの目はネコの目と同じ?

金目鯛の目
キンメダイの目は大きいだけではありません。

夜間、イヌやネコを見たとき目が光って見えたことはありませんか?
夜行性の動物は暗闇の中でもよく見えるように「タペータム」という光を反射するための膜をもっています。

「タペータム」は網膜(もうまく)に入ってきた光を反射し跳ね返し、また網膜に返すというはたらきがあります。

この「タペータム」をキンメダイももっています。
この目のおかげでキンメダイはエサをとらえることができています。

キンメダイのカラダが赤い

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カラダの赤い深海魚はとても多く、キンメダイもカラダが赤いです。

太陽の光は、赤い光と青い光にわけられます。
赤い光は波長が長い光で青い光は波長が短い光です。
波長の長い光は深海では水の分子に吸収されてしまうため、深海には赤い光がとどかないのです。

そのためカラダの赤い魚は深海では真っ黒に見えます。
こうやって敵から身を守って生活しています。

キンメダイには「歯」がない

金目鯛の顔
キンメダイの口の中をよく見ると、キンメダイには歯がありません。
その理由はキンメダイはエサを丸呑みするためです。

またキンメダイの口は大きくパかッと開きます。
これもエサを丸呑みするために発達したものです。

キンメダイには「浮き袋」がない

キンメダイには「浮き袋」がありません。

深海魚が釣り上げられたとき目玉や浮き袋が飛び出ているシーンを見られたことはありませんか?
これは水圧の差でおこる現象です。

しかしキンメダイは釣り上げられても、元気に生きており綺麗な姿をしています。
その理由は、キンメダイのカラダには浮き袋がなく空気がまったくないためと言われています。

キンメダイはカラダ全体に脂をまとっているため浮き袋がなくても浮くことができています。

キンメダイの稚魚は深海にいない?

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キンメダイは深海魚としてご紹介してきましたが、実はキンメダイの稚魚は深海ではなく水深50メートル程度の海域に生息しています。
そして成長していくにつれ段々と深く潜っていきます。

理由は解明されていませんが、少しずつカラダを慣らしているのかもしれませんね。
(コレは私の憶測ですので、鵜呑み禁止です(>_<))

キンメダイのさばき方

店主がキンメダイをお刺身(湯引き)にします。
1ステップずつ丁寧にご紹介します。
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キンメダイの七不思議のまとめ

金目鯛の湯引き
キンメダイは深海魚で解明されていないことがたくさんある、不思議な魚です。
今の時点で私が知っている知識をご紹介しました。

旨みがつよくとても美味しいキンメダイを刺身(湯引き)にすることで、皮の旨みもすべて味わうことができます。
きのした生魚店でも新鮮なキンメダイを仕入れておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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