トラフグの秘密すべてご紹介!基礎知識からおもしろ雑学までやさしく解説

おはようございます。

今年もフグの季節がやってまいりました。
トラフグの刺身(てっさ)や鍋(てっちり)は本当に最高ですね!また白子はとろけるように柔らかくとてもクリーミーで、身より白子が好きな方も多いのではないでしょうか。
役立つ知識から酒場のネタになる知識まで、今日はフグ秘密すべてご紹介します。

トラフグの基本情報

とらふぐ

フグの種類・寿命

フグの種類は世界中で180種程度存在しており、日本近海でもトラフグ・クサフグ・ゴマフグ・ハリセンボン等53種類確認されています。なかには淡水で生活しているフグもいます。
フグ科に属するほとんどの魚は有毒ですので取扱い注意です。
また、フグの寿命は種類により異なり、トラフグの寿命は10年程度と言われています。

トラフグの生態・食性

トラフグは北海道から九州南岸の日本海と東シナ海・太平洋沿岸まで分布しています。
産卵期は3月から7月で、潮の流れが早い浅瀬で産卵します。10センチ程度までは干潟などに生息しており、大きくなるにつれ沖へ移動します。
トラフグは「潜砂行動」という砂に潜る習性があります。その理由はリラックスするためと言われています。
猛毒を持っているトラフグですが、可愛い一面もありますね!
また、トラフグは小魚やエビ・カニを食べて生活しています。

トラフグの特徴と代表産地

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外見 体長は70センチ程度
カラダに大きな黒い斑紋がある
背と腹に小さいトゲがある
4枚の板のような歯がある
フグの中で最も高級
とても締まった白身
淡泊な味わい
身は弾力がある
皮は厚く歯ごたえがいい
白子はとろける
11月~2月
漁方 はえ縄
小底網
小定置網
釣り
産地 愛知県
山口県
福岡県
長崎県
香川県

危険なトラフグの毒

フグにはテトロドトキシンという猛毒があります。青酸カリの500から1000倍ほどの毒性があると言われています。
フグの種類により毒の部位や強さは様々ですが、ほとんどのフグがこのテトロドトキシンを持っています。
トラフグには青酸カリの850倍の毒性をもつテトロドトキシンがあります。猛毒を持っている理由はテトロドトキシンを多く含むヒトデ等を多く捕食しているからです。
トラフグの毒がある部位は決まっており、筋肉(身)・皮膚(皮)・精巣(白子)は無毒と言われています。
誤ってテトロドトキシンが体内に入ってしまうと、吐き気や痙攣などの症状が現れ最悪の場合は命を落としてしまいます。
ですので、フグの調理は安心できるお店にお任せしましょう!

フグの由来の秘密


フグの由来2選

フグの由来は諸説ありますがその中から2つご紹介します。
あなたはどちらの由来が濃厚だと思いますか?
1つ目。フグは捕食する際、水を吹き出して砂の中のエサを探すことから「フク(吹く)」と呼ばれており、それが「フグ」に転じた。
2つ目。フグは怒ると膨れることから「フクベ(ひょうたん)」と呼ばれており、それが「フグ」に転じた。

フグは漢字で書くと「河豚」

中国の河川にフグが生息しており、豚のような鳴き声をしていたことから「河豚」と書きます。
フグって鳴くのかなと少し疑問には思いますが・・・

トラフグの栄養

フグはとっても淡泊な白身魚でコラーゲンが豊富な魚です。どのような栄養があるかまとめました。

・タンパク質(筋肉細胞の維持、免疫力高上)
・ビタミンD(カルシウムの吸収を促進)
・ビタミンE(抗酸化作用)
・コラーゲン(皮膚の弾力や損傷を修復)
・亜鉛(肌荒れ予防)
・ナイアシン(血行促進、冷え性改善)
・カルシウム(骨を強くし骨粗鬆症を予防)
・リン(歯や骨を丈夫にする)
・マグネシウム(カラダの代謝を促す)

トラフグの目利きポイント!

トラフグの目利きは難しいため、信頼のおけるお店に任せましょう!
スーパー等でも見かけるトラフグの刺身(てっさ)に関しては、できる限り身に透明感があるものを選ぶといいです。

フグのさばき方

店主がトラフグを刺身(てっさ)・鍋(てっちり)用にさばきます。
トラフグには猛毒がありますので、フグ調理師免許取得もしくは娯楽としてご覧ください。
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フグのおもしろ情報

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トラフグの地方名

フグは地域によりユニークな名前で呼ばれています。

・クマサカ:秋田県
・フク:山口県
・テッポウ:大阪府
・ガンバ:福岡県
・カモエフグ:愛知県

フグのことわざ

河豚は食いたし命は惜しし(ふぐはくいたしいのちはおしし)

フグは食べたいけど命は惜しいということから、快楽や利益は得たいけどその後のたたりを考えるとためらってしまうこと。

河豚食う馬鹿、河豚食わぬ馬鹿(ふぐくうばか、ふぐくわぬばか)

フグを食べて死んでしまうのも愚かだけど、フグを食べず美味しさを知らないことも愚かだということ。
あなたならこの時代にフグを食べたでしょうか?私はきっと食べたと思います。

河豚にもあたれば、鯛にもあたる(ふぐにもあたれば、たいにもあたる)

運が悪い時はフグでなくても当たってしまうということから、いつどこで何が起こるかはわからないということ。

トラフグのまとめ

フグの中でもトラフグは最高級食材として取り扱われており、なかなか手の届かない逸品ではないでしょうか。
フグ専門店でもトラフグを扱っているお店は限られています。
きのした生魚店ではご要望に応じ、トラフグも仕入れておりますのでお気軽にご相談ください。
ご興味のある方は、お問い合わせください。

きのした生魚店には個性あふれる鮮魚が揃っています。

今日もいい一日になりますように。

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